のんスケの‥行き当たりバッタリ!

ぐうたら人生を送ってきた私が、この歳になって感じる、喜び、幸せ、感動、時に怒りなどを、自由に書いていきたいと思います。

≪佐伯祐三展≫ ③

2023-08-07 17:11:47 | 日記

いよいよ憬れのパリでの画家生活が始まった。

佐伯の最初のパリ生活は、1924年1月からの、約2年間。 

(2年で終わってしまったのは、病により1926年1月、一旦帰国しなければならなくなったからだが…。)

とにもかくにも、憬れてやっとたどり着いたパリで、彼は、自己の作風を模索しつつ、精力的に絵を描いていく。

 

 

ここからは、最初(1回目)のパリでの画家生活の中で、佐伯が残した作品を載せていきます。

   

    「パリ遠望」 1924年 (この絵は他の佐伯の絵とちょっと違う感じを受ける。セザンヌ風?)

 

 

 

   

                       題名? 1924年

 

 

 

   

                   「オワーズ河周辺風景」 1924年

 

 

 

   

                    「塔のある建物」 1924年

 

 

 

   

                    「オーヴェールの教会」 1924年

 

  ※「オーヴェールの教会」があるオーヴェール・シュル・オワーズは、ゴッホ終焉の地として知られている。

    佐伯は渡仏して間もなく、ゴッホ兄弟の墓を詣で、ガシェ博士という方が所蔵されているゴッホの作品20点余りを

    見せてもらったそうだ。

    上の絵は、オーヴェールを再訪した時に制作されたもので、ゴッホ最晩年の作とほぼ同じアングルと構図で教会

    堂を描いているのだそうだ。もちろん色彩的には、色鮮やかなゴッホの絵とはずい分違ったものになっている。

 

 

        

                   「煙突のある風景」 1924年

 

 

 

佐伯は1924年末に、郊外のクラマールから、パリ15区の下町のアトリエに移り住み、そこから彼の関心は専らパリの町

並み(建物)そのものへと移っていく。

そこには、当時詩情豊かなパリ風景を描いて人気を博していた、ユトリロの影響があったと言われている。

しかし佐伯は、ユトリロよりも一層、パリという街の真実に迫っているように、私には思える。

彼はパリの町並みや建物、場合によっては、一つの建物や建物の壁のみを描いて、パリという都会の真の姿、そこに

住まう人々の暮らしの様や哀感までを描き出しているように、私は思う。

それが、佐伯絵画の神髄であり、佐伯の絵画が人々の胸に刺さると言うか響く由縁なのだと思う。

以下、彼がパリの街と向き合い、格闘しつつ描いた絵を、描かれた順番に載せていきます。

       

 

 

   

                      「パリ15区街」 1925年

 

 

 

         

 

 

   

                  「街角(モロ=ジャフェリ広場)」 1925年

 

 

 

   

                      「運送屋(カミオン)」 1925年

 

 

 

       

                   「レ・ジュ・ド・ノエル」 1925年

 

 

 

   

                 「パリの街角(家具付きホテル)」 1925年

 

 

 

       

                  「コルドヌリ(靴屋)」 1925年  

  

 

 

       

                       「壁」 1925年

 

 

 

   

                          「門と広告」 1925年

 

 

 

   

                         「パストゥールのガード」

 

  ※佐伯一家は日本に帰国するため、1926年1月14日にパリを離れた。この絵はその朝、佐伯が作家・芹沢のもと

    を訪れて渡した、2枚のうちの1枚だそうだ。

 

 

 

 

 

    

 

 


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2 コメント

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じゅんさんへ (のんスケ)
2023-08-09 16:13:36
 佐伯祐三の絵をただ並べているだけのブログにお付き合いくださり、ありがとうございます。佐伯祐三の絵はあまりお好きじゃないかと思っていましたが、気に入った絵があってヨカッタです。
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素晴らしい! (じゅん)
2023-08-09 09:51:58
佐伯祐三展の③をありがとうございます!今まで知らなかった画風が良く描かれています。風景やパリ周辺の建物など、白を基調にした表現が気に入りました。素敵な絵がたくさんありました!
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