今年の紅葉は1週間くらい遅いと聞いて、12月になってから、私は友だちを誘って、やっぱり嵐山に行くことにしました。
「やっぱり」と書いたのは、ここ数年は毎年のように、嵐山の紅葉を見に行っているからです。
当日は、お天気に恵まれず、時折太陽が顔を出すものの、大方が曇り、時々は小雨が落ちてきたりもしました。
嵐山の紅葉は、太陽の光を受けると、それは見事な輝きを見せてくれるのですが、今回は、ちょっとくすんだ感じで、残念でした。
ただ、私の傍を歩いておられた観光客の方が、「五色豆みたいで、ほんとにキレイねえ!」と、感嘆の声を上げておられ、「なるほど、五色豆か!上手
いこと、言われるなあ!」 と感心しつつ、「太陽が当たると、その五色豆ももっともっと輝くんですよ!」と、言いたい衝動にかられました。
しばらく、左手に、桂川に浮かぶ舟を眺めたりしながら、川沿いの小道を、上流の方に向かってブラブラ歩きました。
道の右側には、満天星(どうだんつつじ)や楓が見事に色づいていました。
しばらく歩いて、右手にある丘に登りました。
登りながら下を見下ろすと、紅葉越しに桂川が望め、「やっぱり来てヨカッタ!」の感強し!でした。
私たちは、丘のてっぺんの石に腰掛けて、下の紅葉を眺めながら、お弁当を食べることにしました。
ちょうど、その時です!
それまで雲に隠れていた太陽が顔を出し、色とりどりのもみじの葉を、向こうからまぶしく照らし出しました。
それまでもきれいだった紅葉ですが、太陽の光を受けて、一葉一葉がキラキラと輝き始め、まるで自分から光を放ってるかのような美しさです!
私は、「まるで、天国にいるみたいやねえ!」と、感嘆の声を上げました。
上の写真がその時の情景なのですが、逆光の光がうまく撮れず、残念でした。
実際は、この写真の何倍も何十倍も、美しかったです!
食事の後、頂上に作られた公園をしばらく散策してから、丘を下りました。
公園には、百人一首の歌を1首ずつ刻んだ石碑が、そこここに置かれていました。
石碑と紅葉の取り合わせも、なかなかでした。
丘を下りる頃、一旦曇っていた空に太陽がまた顔を出し、太陽に透けて見える、京都特有のちっちゃなモミジ葉が、赤ちゃんの手のようでカワイカッタ
です。
≪京都特有のちっちゃくてカワイイ紅葉の葉≫
随分遅い紅葉の季節ですが、おかげで紅葉狩りをたっぷり楽しませていただきました。