畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

最悪な展開…

2008-06-23 22:24:40 | 政治・経済
≪フジテレビ月9ドラマ「CHANGE」第7話ネタバレ注意≫

 前回の予告編で、神林(寺尾聰)官房長官から「朝倉内閣は総辞職していただく」の言葉どおり、朝倉内閣を崩壊へと裏工作を始める。朝倉総理を支援する政友党幹事長小野田(中村敦夫)グループの切り崩し。それも領収書の要らない「官房機密費」で。小野田グループは崩壊。勝利が目指した小児医療対策を盛り込んだ予算案も国会で否決される模様。そんな時に、神林から美山(深津絵里)に対し、「総理主席秘書官を辞任しろ」というまたもや裏工作が。美山の突然の申し出に朝倉(木村拓哉)総理もビックリするものの、それを「美山さんの人生だから」と引き止めない。
 そしていよいよ、内閣崩壊の序章へ…。政友党では四面楚歌。美山は辞任。そして、小野田幹事長から黒幕・神林を聞かされる。信じていた人が黒幕だった。神林のところへ行く総理。しかし神林の部屋には美山もいた。「君はもう用済みだ。…退任演説は自分で考えてくれよな」冷たく言い放つ。そして追い討ちをかけるように、総理が小児科医療対策を盛り込むきっかけとなった松井(高橋由美子)の子が病死する。まさに絵に描いたような最悪の展開…。
 最終回を盛り上げるためには、これぐらいの最悪の展開が必要なのかもしれない。今回は見ていてスッキリする展開がない。その代わりに心がモヤモヤしっぱなし。次はどうなるのか?そう考えさせるだけでも、脚本家としては成功なのだろう。
 さて、実際の政治では小児科医療対策が盛り込まれたらしい。現在少子化に伴い大学の定員削減が行われているが、医学部だけは削減を見送った。現状を考えると当然の措置とも言えるが、医学部は6年間。さらに研修医の期間をあわせて一人前の医師になるまで約10年。緊急の対策にはならない。あちらを立てればこちらが立たず。政治は単純な一元化では語れない。それゆえ必ずあるのが「妥協」。どこへ行く福田内閣?どこへ行く自民党など与党。どこへ行く民主党など野党。そして次の選挙が勝負となる。ねじれ国会で政治が注目されて生まれたドラマ「CHANGE」。現実の世の中のドラマは、次の総選挙で国民が作る。現実の世は、終わり無き政治ドラマ。どんな悪徳政治家も、気分屋な「国民の投票次第」で人生が決まる。それが「国民主権」の日本なのです。