デヴィのゴッドファーザーのジューさんが,メキシコへ行くことになりました.水道も電気もひかれていない大草原で,自分達で住むところと修道院を建て,畑を耕すところから始まる開拓宣教.なんだか「大草原の小さな家」みたいでしょ?メキシコは本来のキリスト教からはほど遠く離れてしまっているそうで,そのためのミッションを託されたのです.
地元ニュースの「NY1」や「ニューヨーク タイムズ」で活動が紹介されたジューさんはイタリア人宣教師.日本に滞在していたこともあって,日本語堪能というか,私の知らない古風な日本語も知ってるくらい.ジューさんにメールをするときは容赦なく漢字交じりの日本語で送るのだけど(意地悪?),きちんと返事が返ってくるってことは,ちゃんと分かってるんだなぁと感心するのです.
いつも私服で,とっても気さくで話易いジューさんだけど,世界中に拠点を持つ某宣教師会のリーダー的存在で,アフリカやヨーロッパやアジアなどを飛び回っている方です.今回はメキシコへ移ります.
5番街の高級住宅で行われた「さよならパーティー」.信者のPさん(息子さんは神父さん)のお宅でしたが,息をのむほど素敵なお宅で,部屋にはシャンデリアに,TVの「開運!なんでも鑑定団」で何千万と値の付きそうなお宝ばかり!1歳の暴れ盛りの子供が参加してもいいかと予め伺っていたのだけど,快く迎えてくださったんです.でも母さんは,お宝を壊されないかとドキドキでした(汗).
5歳のお孫さん(男の子でイタリア旅行中)の可愛らしい子供部屋があって,オモチャが沢山あってね,デヴィはその部屋から出て来ないのでした…(汗).アンティ-クなトーマスのオモチャや,限定版も多かったなぁ.だけど,リビングや寝室を荒らされるよりは,子供部屋に居てくれるほうが安心….
美味しいお料理にワイン,プロのジャズピアニストによる演奏,弾むお話と,とっても素敵なパーティーで,何時間でもそこに居たい気分でした.セントラルパークからのそよ風も入ってきて,泊まっちゃいたいかも?
皆さんの写真を公開することが出来ないので,息子の写真ばかりでご勘弁を….(左):ゴジラの人形が怖くて子供部屋に入れないデヴィ.(中):リビングのテーブルの上に上がったり降りたり忙しいデヴィ.トーマスのオモチャは「シューッ,シューッ」と蒸気の音が絶えず出ていて,気に入って手放さないの….(右):沢山訳の分からん言葉でお話してました.
でも,別れの時は来ちゃうのよね…(涙).ジューさんの膝の上に座るデヴィ.この人をゴッドファーザーに選んで本当に良かったと思います.「僕は宣教師だから,時が来たら他の国へ行かなくていけないけど,それでもいいの?」と言ってたけど,洗礼から1年も経っていないのにお別れ.でもデヴィに伝えていくことが沢山あります.帰りは私が泣いてしまいました.
デヴィが大きくなったら,ジューさんを訪ねてメキシコへ行ってみて欲しいなぁなんて思ったりします.「広い土地だけはあるから,ダビド(デヴィッドのイタリア呼び)も付いて来てもいいよ.ウサギと鶏(どちらも食用)と一緒に駆け回ったらいいよ.スコップが持てるなら,ちょっとは役に立つかな?」なんてGさんのイタリア訛りの言葉を思い出しては涙が込み上げてきます….寂しくなるなぁ….でも大きな使命を受けたんだから,応援しなきゃね.
「ダビドは大きくなったら何になるかな?」ってよく言ってたジューさん.宣教師や神父になって欲しいのかな?なんて思っていたら,「神父にはなって欲しくないなぁ」と小さい声でボソッと呟きました….きっと宗教職の人には,私のような凡人には分かりえないような孤独や不安との戦いもあるのだろうなぁ.全てを「無」にして「神」のために仕えるって,相当な覚悟が必要だものね.本人だけじゃなくて,その家族も….彼らの活動をずっと祈っていこうと思いました.
「ゴッドファーザーやゴッドマザー(代父母)なんて最近じゃあ形ばかりのものだから…」なんていう人もいますが,そういう軽い考えで託せば,もちろん引き受ける側も軽く引き受けるでしょうね.でも本当に精神的・霊的な面での父母になって欲しいという強い思いで託し,引き受けてくれる方も今でも沢山います.私たちは後者.なので,ジューさんはデヴィにとってはもう1人の父親.ジューさんも,ゴッドマザーのはーさんも,デヴィの洗礼をお祝いしてくれた方々も皆そういう考えです.
早く切り上げさせてもらっても4時間.デヴィはご機嫌で過ごしてくれて,みんなに抱っこしてもらって幸せそうでした.幼い頃から多くの素晴らしい人たちに囲まれて育ってくれて,こんな恵みはないなぁと感謝の気持ちで一杯の今日でした.
最後にゴッドファーザーのジューさんとギュウっと抱きしめられるデヴィ.もう一緒に写真を撮る機会も無いのかと思うと,とても寂しい.デヴィは分かってんのかな?
メキシコの開拓宣教,皆さん,応援してね.私もいつか(ゲストルームができたら)行こうっと(苦笑).
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