「洟垂れゴズはまいなあ」、刺し網や魚釣りを楽しんできた祖父がよく言っていました。
お昼のおかずが何にもないけど、どうしようか・・・
新庄への道中思案していましたが、そうだ!久しぶりに本庄の魚屋に行ってみよう!
まず目に飛び込んだのはハタハタ、そして、フグのむき身、ハゼ、あとは定番のお魚でしたが、久しぶりにハゼにしよう、でもフグ捨てがたし、夜、から揚げにしてもらおう!
ハゼを頼むと、裏から今朝ドレ、ピンピンのを包んでくれましたが、あいにくフグは先約あり。
早速調理にかかりましたが、生きが良すぎて調理に難渋、しかも、この時期のハゼはヌメヌメですから猶更。
最初のお相手、鱗を落としお腹を裂きましたら子持ち、しかも腸の中はキレイなこと。
ということで、鱗だけ落としてそのまま煮込みましたが、お酒を入れると大騒ぎ。
ということで、煮あがった姿はあまりよくありません。
よく知った方は、騒ぎが収まったころ合いを見て、もう一度姿を整えてから煮込み始めるんだろうなあ、今頃になって言ってみてもですが、次はそうしよう!
煮姿は悪いけど、美味いです!
そうそう、「洟垂れゴズ」、子どもの頃には洟垂れと言われたものですが、冬場って外仕事をやっているとツツ~~~ッと鼻水が垂れてくる、ハゼのぬめりが鼻水のようだったからだろうと思いますが、、、
あと、ぬめりって寒さからも体を守る機能が高まるんでしょうか?
昔は「本庄ゴズ」といえば、美味しいゴズの代名詞でしたが、北山の水が本庄の入り江に幾筋も流れ込み、栄養素を運び込んだのでしょうね、その本庄の洟垂れゴズ、やっぱりまいなあ。
その本庄から眺める大山は、抜けるような青空の中で雄姿を誇っていました。