1
原(たず)ぬるに夫(そ)れ道(どう)本(もと)円通(えんづう)争(いかで)か修証を仮(か)らん。
曹洞宗経典「普勧座禅儀」より
2
仏道の大道に限らず、道というものは始めっから円通完成している。そうであるのなら、どうして細々した修行が要ろうか。すっとそこへ入り込んで、それに同じて、のっしのっしと闊歩すればいいだけのことだ。
(これはさぶろうの無茶苦茶流解釈)
3
天地宇宙と一体同化す。これ座禅。すっと入り込んですっと天地宇宙になる。なりきって息をする。パーフェクトになって、これを楽しむ。
4
全肯定。全円通。これはいいなあ。ケチを付けてごちゃごちゃ捏ねると、あっというまにこの全体から振り落とされて、自堕落してしまう。
5
禅宗の達観者は円を描く。大きな円を描く。円通の円の中に収まってしまう。それで不動になる。揺るがずに大活発に活発する。