1
気分転換にしばらく村里のドライブをしてきました。往復でおよそ30分ほど。ゆっくりと。ずっと炬燵の番は退屈で。
2
粉雪がちらちら散らついています。気温は5・3℃あります。ときおり薄日が射しています。でもやっぱり寒いです。
3
梅の花はまだだろうか、と思って、車の中から他所様の家の庭を物色しましたが、その様子は窺えませんでした。
4
城原川には鴨がたくさん来ています。なんという種類の鴨なのかは知りません。川岸から眺めました。水面にじっとしていました。寒くはないのでしょうか。
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気分転換にしばらく村里のドライブをしてきました。往復でおよそ30分ほど。ゆっくりと。ずっと炬燵の番は退屈で。
2
粉雪がちらちら散らついています。気温は5・3℃あります。ときおり薄日が射しています。でもやっぱり寒いです。
3
梅の花はまだだろうか、と思って、車の中から他所様の家の庭を物色しましたが、その様子は窺えませんでした。
4
城原川には鴨がたくさん来ています。なんという種類の鴨なのかは知りません。川岸から眺めました。水面にじっとしていました。寒くはないのでしょうか。
1
願わくば此の食(じき)を施すに 所生(しょしょう)の功徳 (くどく) 普(あまね)く以て法界(ほっかい)の有情(うじょう)に廻施(えせ)して 諸(もろもろ)の有情と 平等共有(びょうどうぐう)ならん
曹洞宗経典 「招請発願」より
2
平等共有(びょうどうぐう)。この世の幸福を無差別に平等に共に分け合って有(たも)つ。
いいなあ。こうでありたいなあ。
3
この法界に住むすべての人たちと、仏の与えたもう全功徳を、分け合って、廻し回し施し合って、共に共に幸福でいる。共に共に安心して生きている。
いいなあ。こうでありたいなあ。
こうなっているんじゃないのかなあ。
4
食を施す。法の食を施す。仏陀は食を施す。法界の有情に普く施す。安心という食べ物を施す。よろこびという食べ物を施す。
ここは法界、仏の世界だから。
5
施されている食べ物をいただいて安心する。仏様から平等無差別に頂いている食べ物を、食べて満腹して、よろこんで暮らす。
いいなあ。こうであるといいなあ。
6
・・・と、またまたわたしは仏典を拡大解釈をして遊んでいます。
7
太陽の光は平等共有でしたよね。
1
お日様が射してきません。寒いです。
2
お日様は偉大だなあ。
3
お日様が待たれます。
4
お日様が射さなくなったときにお日様を恋しく思います。
5
でも大丈夫。お日様は射してきます。
6
地球には四六時中いつもお日様の光が届いて来ていますから。
1
我 今 悲愍(ひみん)して 普(あまね)く汝に食(じき)を施す。
願わくば汝(なんじ)各各(かくかく)此の食(じき)を受けて 転じ持って尽(じん)虚空界の諸仏(しょぶつ)及聖(ぎゅうしょう) 一切の有情に供養して 汝と有情と 普(あめね)く皆 飽満(ほうまん)せんことを
曹洞宗経典 「招請発願」より。
2
仏様がなさった通りに、わたしも大悲心を起こし、一大発願して、この世に生きる人たちに、安心という法の食べ物=ダンマ=仏心を捧げます。
皆皆さまどうか受け取って下さい。此の食べ物を食べたらきっと満腹することでしょう。
あなたが食べ終わったら今度はそれを次へ回して下さい。この宇宙世界の諸仏や菩薩たち神々たち、この世に生きるすべての人たち(=有情)に供養をして下さい。みなそれぞれが満腹するほどに。
これはわたしたち仏道を歩む者の祈りです。衆生回向布施の祈りです。
3
(この読み方はわたし流の読み方です。わたしに言い聞かせている読み方です。読者諸氏は独自の読み方をなさって下さい)
4
「安心という食べ物」「よろこびという食べ物」を、仏様はわたしたちに施して下さっています。この世に生きるすべての有情が、これを食べて安心をしてほしいと思います。これを食べてよろこんでいてほしいと思います。
5
このチャプターは「餓鬼施」にもなっています。餓鬼は飢えてひもじい思いをしている人たちです。安心やよろこびに飢えて苦しんでいる人たちのことです。
6
わたしの中にこの餓鬼が住んでいます。
7
「施す側に回る」というのは一大決心でしょう、きっと。
8
仏道を歩む者の、究極の実践業でしょうか、これは。
9
ここまで歩みを進めるには、わたしは多くを他者に施されて暮らしているという受け止めが必要なのかもしれません。
10
我が苦しみを転回する。我が悲しみを転回する。我が寂しさを転回する。ぐるりと回してしまう。裏から表に出て来てしまう。日陰から日当たりに来て活動を開始する。
11
菩提心を求める道行き(求道)というコースを突き抜けるとそれを弘通させて人々を安心させて行くという道行きになる。これが「有情に食を施す」ということだろうか。
12
すべてのひとが安心する世界、安心して暮らして行ける世界が訪れて来てほしい。
1
玄関に宝物の入った米俵が高く積まれていないかなあ。童話はいいなあ。童話にそんな絵が描いてある。
2
善良なお爺さんとお婆さんはそれを見て、腰を抜かして驚いている。夜の内に、笠を被ったお地蔵さんが7人で運んで来たもの、これらは。
3
よいことをした人にはよいご褒美が届けられる。だから、よいことをしなければならない。寒い夜、雪の降り積もる寒い夜、囲炉裏の傍で童話を読んでくれているお婆さんが、幼い孫たちにそんな話をして聞かせていた、昔は。
4
それが幼い子供たちには素直に信じられていた。わたしは77歳。すっかりお爺さんになってしまった。でも、心あたたまる童話を聞きたい。そしてそれを、夢のような他愛ない童話を、いまでも素直に信じられるようでありたい。
午前9時を過ぎました。見上げる空はどんより曇り空。気温3・7℃。寒いなあ。クシャミの後で鼻水が垂れてきます。でも、お爺さんは炬燵の中で一人。誰の目もありません。
日陰でも根雪は解けてしまいました。隅っこに、ほんの少しだけ見えていますが。木枯らしがときおり強く吹いています。そよそよそよ、草丈の低い畑の小松菜が震えています。