だからって、それがなんなんだよー。
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その人には１００の価値があっても、このおれには０。
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人の１００に合わせられないでいる。
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相手を０にして貶めているのは傲慢。高慢ちき。
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大丈夫、相手もおれの１００を０にしているんだから。
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冷たい戦争をする人と人。
マインドコントロールされているから、人は糸人形。操り人形。後ろにいる人形師は巧みにコントロールしている。それと分からないようにしている。後ろに人形師が操っていることに気付かない。
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それでいて、しっかり怒っている。みずからの怒りにして怒っている。阿修羅の顔つきになっている。
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フェイクニュースを信じている。信じさせられているが、自力で信じていると思っている。国民はこれであっけなく騙されてしまう。兵隊に行くのも厭わなくなる。他国に侵入して人を殺すのも平気になってしまう。
これは手袋。赤い茶色の。手の甲にあたるところに、TOM&JERRYの漫画が描いてある。親指と人指し指の先っちょだけが白い。寒いからこの手袋をしてパソコンのキーを打つ。
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これはあの人がわたしに譲ってくれた手袋だから、あたたかい。手先がそれをいち早く感じている。感じているところが性感帯になっている。でもあの人が此処にいたのはずっと昔。
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あの人はもうわたしを去って行ってしまった。いまはもう遙かなナミブ砂漠あたりまで行っているだろう。空の蜃気楼のわたしを、今頃になって、恋しがっていることだろう。幾度も。
冬の日の嵐。木枯らし。山の木を枯らしてしまうほどの。勢いを見せつけて吹きまくる。大将格の冬の風。
畑の野菜たちがみなその小さな首を低くさせられて、服従している。ビュウビュウ。ときおり音色を変えてピュウピュウ。
お爺さんは炬燵の中にうずくまる。これしかない。まるくなって背を曲げて小さくなって、窓の外を眺めている。
