研修の帰り、京葉線の電車に乗ったときのこと。
1本前の内房線乗り入れの君津行きは乗り逃してしまったので、蘇我で乗り換えだな・・・とそう思っていたら、
千葉みなと駅で向かいのホームに「京葉快速 君津」の方向幕。
いつも蘇我で乗り換えなのに、千葉みなとでの快速同士のツーショットになるのはありえない。
ここで乗り換えていれば、待ち時間なしで帰れる、ラッキー!と思っていたが、電車はいっこうに動かない。
蘇我行きの電車が次々と通り過ぎる。
動かないなら、乗客はその電車を乗り捨てるはずなのに、座席は埋まっている。
なぜ動かないか、知りたい。
車掌さんはずっと向こうの端っこだし、歩いていくのも面倒。
ホームで歩いていたら、電車が動き出すかもしれないし・・・。
もしかしたら、方向幕は誤りで東京行きかも?と頭をよぎった。
運よく、私の隣に人相のよい女性が座っていたので、「すみません。快速の君津行きって出ていますけど、遅れています?」とメモを差し出した。
「八幡宿から五井の間に人身事故があったらしく、9時15分運転再開予定ですと放送がありました。東京から蘇我までは通常運行中です」
「私には全く情報が入らなかったので、とても助かりました。ありがとうございます」
・・・・・9時15分になっても動かず。
ご自身の携帯電話に「9時15分再開の予定でしたが、警察の現場検分がまだ終わらないみたいですので、少し遅れます、と放送がありました。どちらまで行かれるのですか?」と打ち込み、その画面を見せてくださいました。
「同じ駅なんですね。では、この電車が先に着くはずなので、待ちましょう」 中央線や山手線などの新型電車はドアの上にカラー液晶のモニターが取り付けられ、JRだけではなく、接続する私鉄や地下鉄の遅延情報もこまめに表示されますが、千葉支社は1世代前の古いものばかりなので、目から情報を得るようなモニターなどはありません。
でも、私の知りたい情報を的確に筆談またはメールの画面を打ち込み、文字で教えてくださる方がいらして、とても助かりました。
降りる前に頭を下げましたが、ここで改めてお礼を申し上げます。