表紙が国鉄のキハ52になっているじゃありませんか!?と興味津々。
私が子供のころ、山口県の山陰本線で何回も乗ったディーゼルカー。
たぶん、山陰線のはエンジンが1個搭載した、キハ20だと思います。
見た目は全く同じ車両で、エンジンが2個搭載したものはキハ52。
(今から33年前の1978年、山口県の山陰本線・長門二見駅)
キハ20の置き換え用として、キハ40や47が出たのは、1983(昭和58)年頃から。最新型なので、真新しくて気持ちよかったという記憶があります。
今日はどんな車両がやってくるかな~と楽しみにしていたら、やってきたのは古臭いキハ20。
新しいのが来てくれればいいのに~と何回もヤキモチやいていたとか。
今の山陰線は、その頃出たキハ40や47が塗色を国鉄色に戻して活躍中。
昭和58年頃なので、計算してみると30年近くになります。
すっかり話をそらしてしまいました。
最近、いすみ鉄道の社長さんが変わったおかげで注目されています。
この本を書いた鳥塚亮さんは、1960年東京生まれ。子供のころから鉄道大好き。
国鉄に入社しようと考えていたが、1980年代の国鉄は莫大な赤字を抱え、とても新卒の職員を採用できる状況ではなかったとのこと。
学習塾職員を経て、大韓航空入社。30歳で英国航空に転職し、旅客運行部長などを歴任。
2009年にいすみ鉄道の社長公募に応募して、採用される。
この2年間で物販の拡充、ムーミン列車の運行、運転訓練費用自己負担の運転士募集など、収支を改善。
JR西日本の大糸線で使われているキハ52が廃車になるらしいという、話を聞き、JR西日本に電話。「鳥塚さん、そのお申し出は鳥塚さん個人としてですか?それとも、いすみ鉄道という会社としてですか?」。
話を聞くと、キハ52を譲ってほしいという好事家が多いらしい。
「もちろん会社としてです」ときっぱり答えると、話が進み、ようやく国からの支援もあり、はるばる北陸からいすみ鉄道にやってきました。
廃止される予定の3両のうち、もっとも古いエンジンが積んでいる125号機を選びました。
カランコロンカランコロン・・・・古いエンジンのほうが情緒のある音を発するという理由だそうです。
せっかく、近所に来てくれたので、その乗り心地で往年の思い出をよみがえってみようと思います。