国鉄時代の1985(昭和60)年3月25日、「キャッシュレス時代の到来」とうたい、首都圏でプリペイト(前払い式)のオレンジカード発売。
自動券売機に小銭を用意しなくても、カードを挿入するだけで切符が買えるのは当時にとっては、斬新なシステムだったようです。
国鉄時代からJRに民営化された直後のカードばかり買いだめておきながら、なかなか出番なし。
チケットショップなどで売ればいいのにと思われるのですが、千円で購入したのに買取値はショップにより異なりますが、780~800円くらい。
まるまる200円損することになるので、切符購入に使うのが1番の得策。
ICカードのsuicaが普及し、オレンジカードを購入する人が激減してしまったため、4月1日からJR東日本におけるオレンジカードの発売は、首都圏をのぞき、東北と信越の24駅のみになってしまいました。
国鉄のマークが入っているオレンジカードはもちろん、現在も有効。そのカードで切符に引き換えると、今はなき国鉄に運賃を支払ったことになり、JRの収入はゼロ。
現在もオレンジカードの販売に力を入れているのは、JR北海道とJR四国。売上は自社にして、本州のJR3社(東日本・東海・西日本)で消費してもらおうという商戦。
本州3社のオレンジカードは千円券、三千円券1種類しかないのに、北海道や四国はいろんなデザインが用意されています。