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占冠駅を出た車は占冠から道東自動車道で新千歳空港へ。空港行きの自動車専用の道路で右側に「日産レンタカー」の看板が見える。友人が「あそこに日産レンタカーあるね」。「返却先は新千歳空港店って書いてあるから、空港の営業所へ返せばよいかも」とそのまま空港へ。
新千歳空港は全国各地への路線、国際線も乗り入れているため、かなり大きな空港。日産レンタカーのカウンターまでテクテク・・・歩いて5分。カウンターに着いたのはよかったが、「御用の方はこのインターフォンで連絡してください」と。利用者にろう者がいることを想定していない。すごーく頭に来ましたが、日産レンタカーのとなり、他社のカウンターは係員が駐在。日産レンタカーを利用していて、恥を忍んで他社係員に電話をお願いしました。私の言いたいことを声に変えて、インターフォン越しの係員に連絡。「帯広で借りたときに千歳空港での返し方の説明を受けなかった。どのようにすればよいですか?」「まもなく、係員がここへお伺いしますのでしばらくその場でお待ちになってください」と筆談。
待つこと15分。やっと係員参上。レンタカーは空港の路上に停車、友人が車内で待っているので、長く待たせる事情をメールで連絡。
「すいません、返却場所はここではありません。私のクルマの後ろについて来てください」と。外に出たら、大きなマイクロバス。ついていったら、さっき通ったときに看板が見えた場所でした。
返却手続きが終わって、「あのね、ですね・・・帯広で借りたときに新千歳空港の返却場所はここですって説明が1つもなかったんですよ!!ここで借りたら、返却場所はここだってすぐわかりますが、他のところで借りてここへ乗捨てる場合も説明して欲しい」と怒ってしまいました。
「2度とこのようなことがないように注意してまいります」「今日は幸いにも余裕を持っていたけど、搭乗時間が迫っているときだったら、大変なことになっていたかも知れない。気をつけてくださいよ!!」
2つめのハプニング。ビデオカメラがないっ!!と騒ぐ。「レンタカーの後ろに置き忘れたんじゃない?」「返却手続きのときに全部のドアを開けて確認した」「占冠駅だ!!占冠駅に置き忘れたじゃない??」とっさに友人のカメラで確認。「占冠駅のはビデオカメラが映ってない」「まさか??幾寅駅??」「ありましたよ!幾寅駅っ!!」
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発見されるまでいろいろありました。結論から言いますと、官公庁の役人は現場にあるかどうか見に行こうとはしない。南富良野情報プラザの職員さんがてきぱきとしてくださったお陰で無事手元に戻れました。
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3つめのハプニングは・・・・2014年9月27日といえば、御嶽山噴火。日産レンタカーの返却に手間取り、空港内での買い物はぱぱぱっと済ませ、食事もできず、あわてて手荷物検査へ。
19:30 搭乗と思ったら、1時間遅延。20:30に離陸、客室乗務員からメモで「オオタケ山噴火のため、通常の飛行ルートを変更しております。羽田空港到着予定時刻は23:20です」と知らせてくれました。今日1日はレンタカーで観光なので、噴火したというニュースは知りません。「あのー、オオタケ山ってどのあたりなんですか?」と目の前にあったANA雑誌巻末の地図帳を拡げました。「このあたりです」と指差したところは岐阜と長野の県境あたり。「飛行ルートは?」と指差してもらいました。千歳~日本海の上空~富山~名古屋~静岡の太平洋側~羽田。事態の重大さは知らなかったので「噴火した火山灰の影響で富山まで行って、羽田までなんですか?」と首を傾げる。あとになって、オオタケではなく、御嶽(おんたけ)山、死者57名が出た、甚大な災害だと知りました。ご冥福をお祈りします。
2014年北海道の旅はこれで完結します。まだ残っている旅行記は、八丈島(2014年7月)、和歌山電鉄のたま駅長(2014年11月)。