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ろう者向けの屋内SOSボタン

2023-04-06 00:43:22 | 日記・エッセイ・コラム

 例年の3月は次年度に向けての準備などで残業が続く繁忙期。繁忙期を無事に乗り越え、新年度になったとたん、担当業務が変わるので、新しく担当になる引き継ぎや新しい仕事の引き継ぎを受ける。これもかなり忙しい。
 そんな時期に大きなハプニング発生。父が病気治療のため、ある医薬品を内服し、先月の検査で赤血球、血小板の数が減少しているという報告を受け、それが原因でふらつきや転倒も多くなっています。担当医が薬を止めるのではなく継続すると指示があったため、それに従い投与。それが原因(?)で朝起床時に、雨戸を開けるのに力を入れた弾みに血圧が急に下がり、一時的に気を失い、後ろ向きに転倒。転倒した場所が運悪く、仏壇の角。頭に打って、多量の出血。母もろう者のため、事故が起きたときの音が全然聞こえず、気づいたのはかなり後。私の起床時刻は6時20分。スマホを確認すると「早く来てください」のメッセージしかなく。普段はそんなメッセージ来ないのに、ただならぬ気配を感じながら下に降りてみたら、真っ赤に染まった父の姿にびっくり仰天。まずは119番。確かに今年の2月に新しい聴覚障がい者向け通報システムのNet119を登録したばかりなので、それを使って呼べばいい。もう本当にパニックになりすぎて、スライドで通報のところを何度も連打し、反応が出ない!といらついたところ、ようやく、左から右へスライドすることがわかり、スライドすると呼び出し中の画面に変わったものの、レスポンスがない。もうこれは使えないので、電話リレーサービスの緊急ダイヤルにコールしようと思ったとたん、「消防局です。どうしましたか」と反応があったので、状況を説明。
 「今からすぐ救急車が向かいます。止血など応急処理をお願いします」もしも何か起きたときに備え付けておく、救急情報キット(持病、かかりつけの病院、緊急連絡先、お薬手帳、健康保険証、かかりつけの診察券それぞれのコピーを入れたもの)前回、救急隊が駆けつけてきたとき、救急搬送に手間取った教訓を生かし、今回はすぐ救急隊に伝えるようにあらかじめ印刷したものを用意。その情報を見ながら隊員が救急搬送先にコール。かかりつけの病院は救急外来もやっているので、すんなりとOKをもらえ、救急搬送。救急車に乗ってしまうと、帰りの足がなくなるので、あとでマイカーで駆けつけ。
 UDトーク、ドコモの見える電話などIT技術のおかげで入院期間は1日だけでした。UDトークの文字を見ては私が通訳。「検査の結果、状況がよければ、退院を早めることはできます。どうしますか」と話があったとき、自宅にいるよりも病院に預けた方が安全。とはいえ、父の気持ちを尊重すべく、父の意見をそのまま「検査で問題なければ、できれば早く帰りたい」と通訳して伝えました。
 病棟の看護師さんも手話に興味を持っていて、よくある会話に出ている手話を教えたところ、すぐ覚えられたみたい。父も手話でコミュニケーションできる人が近くにいて心強いはずです。
 退院は明日なのかな?と思い、今日は出勤。病院からドコモの見える電話にかかってきました。留守番電話に切り替わってしまうと、病院からの電話は代表電話番号でかかってくるので、着信があったからと折り返しの電話をしても、「申し訳ありません。どなたから電話を差し上げたのかこちらでは把握しておりません。しばらくしたら、またかかってくると思います」。今日はすぐに出たら、状況はよくなっているので、本日退院するっていう内容でした。内心、ええー!もう退院なんですか。もうしばらく入院して、様子を見てくれたら私も安心するのに~と思いましたが・・・。
 今日も仕事を早退して、病院へ迎えに行きました。

 今回の事故はなかなか気づかないという教訓を得て、このSOS通報システムを購入。S0Sボタンを押すと、階上で寝ている私の枕に猛烈な振動があるシステムです。すぐ下へ駆けつけ、状況を見ては救急車を手配するとか。
 最初は自分のスマホを枕の下に置いて、1階のFAXからスマホの電話番号にかけて振動で呼ぶ方法を考えましたが、両親は長年も電話とは無縁なので、受話器を上げてコールするのは難しい。最初からこれを用意しておいたほうが安心。バイブレーションだけではなく、音、メロディーなど好みに切り替えられる優れものです。ちなみに発信ボタンから受信機までの範囲は100m以内です。もう、これ、振動で呼び出しがなければいいのですが、もしも、万が一に備えて。
 黒電話時代の昭和だったら、NET119、UDトーク、ドコモ見える電話、無線SOS呼び出しなどなどが無かった時代、今の時代、技術向上のおかげさまで便利に使わせています。

コメント
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