かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

ある女の借金

2008-08-30 | 事例
計画を打ち明けたらお金を出してくれる人が居りました。
お金が足りないと言ったら、借りるところを紹介して保証人に
なってくれる人が居りました。
今、貸して呉れるところを、紹介してくれる方を探して居ります。

30台後半の彼女は独身です。
3年前から、家賃保証システムで赤坂に店舗を借り、
ライブハウスとスナックを営んで居ります。

其れまでは江東区で小さなスナックを経営して居ましたが、
華やかな場所えの飛躍を狙い、それにライブハウスにの
仕事には興味があったのです。

聞き上手の彼女には何人も力になってやると云うお客が居りました。
彼女はそんなお客を全部断り、赤坂でやりだしたのです。

実はこの時には、彼女は依頼している税理士より5000万の出金を
約束して居たのです。
「貴方のお店を切り盛りしている能力を買います。
 返済に条件をつけません。出来る時に出来るだけ返してください。
 どうしても駄目に時は会社の株を全部譲って頂いて、僕が社長に
 なって貴方に働いて貰います。」

特に美人と云うほどではありません。
其れなのに何故5000万も借りれたか解かりません。
お店でパトロン顔をして居ることなど見た事もありません。
あえて言えば聞き上手です。人の悩みを黙って聞いて、
柔らかく助言をしてくれる人、そんな彼女に参っている人も
少なくなかった筈です。

とにかく5000万を貸してくれたのです。
彼女は開店のため、2900万を出して家賃保証の店舗を借りています。
毎月水道光熱費まで入れて120万懸かりそうですがそんなもの
一寸売り上げれば平気です。

売上は200万になって居ませんがスナックはそれでも黒字でした。
しかし力を入れたライブハウスは最初から大きな赤字です。
毎月500万一寸しか売上はありません。
家賃で120万、楽団謝礼が250万、人件費が150万かかっていれば
お店の飲食代やその他の経費は全部持ち出しと云うことになります。

当初の5000万はたちまち底を付きました。

この時に彼女に助言をした人が居ます。
公務員でした。
「銀行から借りれれば一番良いが時間も掛かるし確実に
 黒字で無いとやばいよ。其れより商工ローンと云う処が有るから、
 多額でない適切な金額で短期間ならばそこで借りると良いよ。
 保証人が必要かも知れないが僕がなってやるよ。」
40台ですが独身で都内にマンションを持っています。
保証人としては打って付け、たちまち3軒から1200万を借りる要に
なってしま居ました。
金利が15%と言って居ますが、700万は29%です。利払いも大変です。

たちまち無くなります。
その間に国金に行きましたが商工ローンから1200万の
借りて居る企業は相手にもなりません。

しかし世の中、助ける神は多いです。
取立ての厳しいN銀行が保証人さえ居ればと見つかったのです。
居ました。赤坂の一流企業に勤めている人です。
小額だったら良いよと言う事で300万借りれたのです。

この300万が最後のつもりでした。
しかし、其れも使い果たす頃、ライブハウスの赤字も何と
無く少なくなって来たような気がして来ました。
スタッフと相談して、もう1度お金を工面して、後6ヶ月やろう。
そして駄目の時はお店を閉めようと決めたのです。

でももう資金は足りません。
楽団のお金を1ヶ月伸ばすことだの、又借入のリスケなど彼女には
思いも付きません。又誰かに進言されても一蹴して居たでしょう。
借りれるならばこうした所でも良いと考えて居ります。
今までは、きちんと返しているだけに、怖いところから借りて居ると
云う事は感じたことがありません。

そんな時、偶然にインターネットで資金コンサルタントを探したのです。
然しその結果は、コンサルタントは契約料を取りながら居なくなって
しまったのです。
契約金だけでなく、預けた2期分の決算書も戻って来ません。
「決算書に一寸手を入れると1流銀行からビジネスローンで1000万は固いです。」
の言葉に、ついその気になったのです。

懲りずもう独りと会いました。
今度の方は固い人です。極端なリストラと1ヶ月棚上げの支払い交渉、
出来ない時は破産を薦められました。
勿論断りました。
然しそんな事をして居るうちに支払いが出来なくなったのです。

楽団には払えないし、家賃の支払いも滞ります。
借入の返金杷勿論、利息も払えなくなったのです。
今まではこうした事態にはなった事はありませんから対応は下手で遅いです。

ライブハウスは自然消滅となったのです。
スナックの方は黒字ですが、大家はじめ、酒屋など、ライブハウスと
切り離されないものが多いです。自然消滅も時間の問題です。

然し彼女は平気です。

最終的には金融借入が残るだけです。
それに今でも、何処も最初から保証人と話をして、
彼女にはきついことを言ってきておりません。
税理士は其れは暗い顔をしましたが、何も言いませんでした。

結局保証人が払うでしょう。又払う力を持っています。

直ぐ近くにスナックの売り物があります。
彼女の食指が動いております。





日記@BlogRanking
↑宜しければ、クリックして下さい


↑こちらのランキングもお願いします

 
↑こちらのブログランキングもお願いします

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタント・コーチへ
↑こちらのランキングもクリックお願いします