かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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狙われる遅延損害金

2013-03-13 | 事例
「現金で直ぐにお支払いします。担保解除願います。」
けれど、電話ではよい返事が戻りません。
「担保解除するには稟議が必要です。上げるのに3日、行内の決済が済むまで10日から半月、
 それから本店決済ですから1ヶ月ではとても無理です。又何時OKかも約束も出来ません。」
之がメガ銀の返事でした。
担保を解除したくない一心でしょう。飛んでも無い事を言って居ます。

友達のために担保提供したマンションです。担保価値は7000万以上でしょう。
友達は破産しました。
この銀行の債務は残金で2000万です。
破産後暫く放置をしたままです。銀行からも何にも云って着ません。
所が、急に5000万ほどの資金が必要となり、このマンションを売りに出したら直ぐに売れたのです。
喜んで直ぐに銀行に電話をし、担保解除を申し込みました。
所が案に相違して銀行は渋って居ます。

六本木交差点近くのメガ銀の一行です。
電話では駄目だと駆け込みました。
ロビーの片隅の間仕切りした応接です。
相変わらずの担当。どう見ても1ヶ月半は懸かるというのです。
一寸不安になって残高の確認をしました。

「2000万で間違い有りません。ただし遅延損害金が相殺になります。
 破産の申込日から計算をします。其の額は現時点で約150万です。
 之は担保解除の日まで掛かります。解除をお申し込みになっても、実際に解除するまでも、頂きます。」
銀行だけが都合のよい話です。1日延びれば約1万を銀行に払うようになります。

「何だ。遅延損害金稼ぎではないか。メガ銀とも有ろう物が、お客さんを誤魔化して。」
そう思うと、つい声も大きくなります。
「支店長に会わせてください。支店長が貴方と同じ事を言うか知りたいです。」

10分も待ったでしょうか。「あいにく支店長は外出して居まして、申し分け有りませんが私が。」名詞は課長になって居ました。

結局10日間の時間を下さい。
それ以後ならば何時でも担保解除証書は用意して置きます。
遅延損害金は、申込日ではなく、返済の日まで願います。

承知して帰りましたが、この事は未だに納得できません。
本当に引ったくりだと叫びたい衝動二駆られたものです。

所がもっとひどい例が現れました。
彼の会社は破産を申し立て、開始決定が決まりました。
借入銀行の全部を彼一人が保証して居ます。
担保は何にも差し出していませんし、又彼の家族も保証人では有りません。
彼は個人では破産申請はしていません。

所が彼は、個人で住宅ローンを借りて居ます。
敷地は相続で、母と半分づつの共有です。
其の上に母の保証で住宅ローンを借りて居ります。

母は資産もあり、ローン残を一括して払うくらいのお金も有ります。
今直ぐ、名義変更すれば世間も五月蝿いだろう。もう暫くしたら母に買って貰う。
これが彼のシナリオでした。
「その間のローンは母にお願いして母が払って居れば問題は無いさ。」。
彼の考えでした。
しかし銀行は彼とチラッと会っただけで後は音沙汰有りません。
むしろ逃げている感じです。

銀行は会社の破産申立を知ると同時に、債権を子会社の信用保証会社に譲渡したのです。
そして殆ど同時に母の個人的な土地2口を仮差したのです。
之は万一後日物件処分の場合に不足を生じた時のための用意らしいです。
その他譲渡の日から遅延損害金を頂くというのです。
月に100万になります。

保証会社は、幾ら「保証人の母が払うから、遅延損害金は可笑しいじゃあないか。」と云っても取り上げてくれません。
では「即座に共有者の母が買い取ります。」と云っても、「今破産の審議中です。貴方は保証人にもなって居ますから管財人と良く打ち合わせてから売却に取り掛かります。」と之も相手にしません。
そして1日3万以上の金が保証会社に流れ込む仕組みです。
第一、任意売却で、銀行はローン残と遅延損害金で承知をしても、管財人がもっと高く
ローン以上に売って、会社の保証の方にも回そう等云われれば、母も払いきれなくなり
仮差の不動産まで取られるようになります。

彼は、会社が借りたこの銀行からの借入も保証して居ますから、遅延損害金を多く取られ、
そちらの方に回ったとなっても解かりません。

第一こんな疑いを素人に思わせるような事は有ってはならないことでしょう。

民法が改正になれば、この様な事は昔話で済むかも解かりません。
それにしても、此処で揚げた例は、法以外の扱い方の問題です。
法を守るってどんな事でしょうか。


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3月12日(火)のつぶやき

2013-03-13 | 事例

事実と自分の考えを分けて云う人はよい。一緒にして喋り、真実がわからなくなる人がいる。特に自分の考えの方を強く盛り込むために、事実が曲がって受け取られる場合も多い。争いごとになると、用心して聞くがこう言う人は要注意だ。間違ったアドバイスに繋がる。間違うとは聞き方ももう一歩だ。


金融円滑化法、1時的には混乱も生じるかと思ったが、殆ど無傷で6ヶ月の延長で済みそう。今後はこの繰り返しで軟着陸を計るだろう。倒産すれば元も子も無いが少しでも首が繋がって居ればチャンスは幾らもある。批判は多いが今は追い風。頑張りきれるか。