かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

無担保債権を守った手(2)

2014-03-23 | 事例
「銀行との折衝はすべて貴方がやりましょう。今は当事者以外の人は銀行も相手にしないのですね。
 自分で交渉してよいところを見せようとするコンサルも居ますが、結果はマイナスです。」
先ず自分で交渉をしたがらない彼に釘を一本刺します。

「何をしても通りませんよ。先順位で担保をつけても、理由とそのエビデンスが余程しっかりして居ないと
 詐害行為で無駄です。駄目元で事前に断るくらいの心構えでやりましょう。
 となるとやっぱり家庭内の理由です。貴方の家庭は色々有りましたね。教えてください。」
 
以前Gは親が面倒を見ている身体障害者の姉の事を聞いていました。其れと結び付けようと考えたのです。
その他、妻の特技や大学に通勤している息子の事など詳しく聞いて居ります。

 今預金も半分はおろしたいですね。不動産は無担保のものだけに狙いを決めましょう。
 預金はどうしても断らないといけないから、銀行が断れない理由を考えてみましょう。
 もしイチャモンが合った場合は金融庁に直訴してみましょう。
 それでも駄目だったら諦めてください。」
気構えについて念を押します。

Gは彼に、考えてもしなかった提案を持ちかけました。
「もう、家賃で食べるのは無理だから奥さんも働くと云っていますが、其れについては提案が有ります。
 和裁も洋裁も得意で、其れを生かせることがご希望らしいですが、いっそうの事、
 ご自分でファッションリフォームとしてやれば、どうですか。此のあたりに同業者も居ないみたいですよ。
 設備と云っても、今奥さんの手持ちの器材で十分です。
 街中に出るとして当座1000万も不要と思いますが、1500万ぐらいを銀行からおろしましょう
 銀行に知れても良いですが、金を引っ張る事まで知られたく有りません。
 
「資金を引っ張るのに。二つの口実を考えました。
 一つは息子です。理工科系の大学に通っています。之を近くに間借りすると云う口実と
 専門課程で整える教材も多いという言い方で700万引っ張り出しましょう。
 後の800万は姉です。身障者で、ますます酷くなって行きますね。施設に移すには両親も気が進まない。
 今後の世話は大変ですよ。住居なども若干は直し、介護用の器材も揃えたいですね。800万必用でしょう。
 合計1500万を下ろさせてくれと交渉しない。
 駄目元と思って気楽の交渉しなさい。」

ところがこれが簡単に成功したのです。担保預金では有りませんから当然の事かも知れません。
彼は、Gのやり方に自信を持った見たいです。
心配した奥さんの仕事も、半年掛からずして軌道に載ったみたいです

次は担保外の不動産を守る事です。
無傷の不動産は担保も同じです。最も苦労するところです。

之を生前贈与として保証人の父親の名義から身障者の姉の名義に一気に変えたのです。
両親は何より姉の将来を心配しています。その時に姉も若干の資産が有ると生きては行かれるでしょう。
田舎の不動産ですから2足3文にしか有りませんが、せめてもの親心です。
今、若干の収益物件になっていますが其れも今後の治療費に使って貰いたいです。
振込み銀行も直ちに変更しました。

銀行には相談せず、一方的にやりました。
ほかの方法では何をやっても詐害行為の裁判になると思ったからです。

勿論、家賃の振込みが変りますから、銀行にはすぐに解かります。
腹をくくって出かけました。
なぜか面談には担当と融資課長だけで支店長は出て来ませんでした。
その場で喧嘩に成ることを恐れていたかも知れません。

彼は理由を懸命に説明しました。
二人とも無言です。姉の事は銀行も知って今ます。
その後半年経っていますが、良い悪いの返事は有りません。
此のまま過ぎる事を祈っています。

これで当初の目標は何とかやりました。
大成功と云っても良いでしょう。
後は担保物件の家賃を振り込み、其処から生活費だけは頂きます。
そのパターンが崩れた時、銀行のやる事を見ているだけでしょう。

詐害行為に事が心配とは言え、これで一応は終わりです。
びくびくして居たものの、結果は思う通りに行きました。
こうなると、彼に新たな欲が生じたのです。

担保の不動産とまでは云わない。責めて拘束された預金は全て自分に戻したい。
拘束と云っても、生活費の時は黙って下ろせるから、多分やれば全部下ろせるだろう。
下ろしてみたいと云う欲望です。
文句を言って来てもこちらは完全無一文だ。怖くない。
と云う欲望です。

Gは牽制しています。
今のままならば銀行は不動産も見逃してくれると思う。もし彼が思って居る事をやれば。
拘束の伊有無に関わらず、不動産ばかりでなく。奥さんの開店費用まで詐害k上位を言い出すだろう。
程ほどと云うことg必用です。
でも一旦火の付いた欲望は簡単には治まりそうにも有りません。


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3月22日(土)のつぶやき

2014-03-23 | 事例


不渡りから13年、夢中で事業は続けて来た。国税は不動産と売掛金を差押えた。
その他サービサーや手形を割った先が3軒、元従業員等も給料未払いで争っている。
昨年末国税が差押を全部取り下げた。申し合わせた様に他の借金取りが来なくなった。
理由は不明。これで治まってくれと祈る。