「森の学舎」の日々のできごと

学習塾「森の学舎」の日々のできごとや、“おかさん”の感じたことなどをつづっていきます。

子どもの自治区(子どもの喧嘩に大人は・・・)

2009-07-04 21:49:05 | Weblog

今週、学舎では放課後、子ども同士の喧嘩が2件たて続きに起こりました

 一件目は、遊びの途中で自分の主張したルールが回りに受け入れられず、それに腹を立てた子が、プイっと帰ってしまったという出来事です。

 2件目は、2人くらいの子が暴走し、遊びのルールを周りに勝手に押し付けていた時に、一人の子が、その勝手なやり方に我慢が出来なくなり、暴走している一人に食って掛かった。というものです。

 いずれの場合も、“おかさん”は子ども達の動向を耳で確認しながらも知らぬ振りです

 ただ、2件目のときは、“おかさん”にどうしたらよいか判定をしてもらいに、3人(喧嘩の当事者同士と仲裁役の子)が来ました。なので、仕方なく、少しだけ話をしました。「“おかさん”はその場にいなかったのでどちらが良いとか悪いとかがわからない。だから、みんなで話し合って決めなさい。」と。

3人はすぐに8畳間に戻り、仲裁役だった子を中心に何やら話をした後、再びにぎやかに遊び始めました。

“おかさん”は、門脇厚司さんの、「子どもの社会力」という本のファンです。門脇さんはその本の冒頭で、「わが国の若い人(大人も)に欠けているのは、社会への適応力というより、自らの意思で社会を作っていく意欲と社会を維持発展させていくのに必要な資質や能力である。」と、今の現状を嘆いています。私も同感です。

そしてこの欠けている能力や資質を身につけてもらうには、“子ども達自身が決定権を持つ場の存在”が不可欠だと私は考えています。

子ども達に任せると、時には誤った決定をするかもしれませんが、それは大人にしても同じことです。逆に、小さい頃に小さな間違いをいくつかしておいたほうが、将来のためになると思います。

学舎の放課後も“おかさん”が仕切ってしまった方が、いろいろとスムースに進むことが多いと思われます。でも、そんな訳で、“おかさん”は指をくわえて、我慢我慢です。

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