「森の学舎」の日々のできごと

学習塾「森の学舎」の日々のできごとや、“おかさん”の感じたことなどをつづっていきます。

東北を旅してきました。

2011-08-14 10:40:09 | Weblog

3日間の強行スケジュールで岩手、青森を旅してきました。片道600kmのバス旅行は、少々つらかったですが、それにもまして現地で楽しい思いが出来ました。

一日目は、世界遺産登録が決定したばかりの平泉「中尊寺」に立ち寄りました。歴史に疎い“おかさん”ですが、とにもかくにも、これを建立した奥州藤原氏の力のものすごさを見せ付けられました。そこでの写真は置いておいて、一日目に一番印象に残ったのはこれです。

 

 

冷蔵庫を開けると、おしぼりと新鮮なりんごが一つ冷やされていました。ホテル名が「アップルランド」とあるように、料理をはじめすべてに「りんご」を配していたのが印象的でした。(高さ4~5mもあるアップル観音、りんごが浮いている風呂もありました。)

「アップルランド」の隣は田んぼ。稲が穂をつけていました。翌朝、あぜ道を歩いてみるとその名のとおり「蝗(稲子、イナゴ)」がバッタバッタと飛び散りました。

 

2日目は、今回メインの「白神山地 暗門の滝」へのハイキングです。ガイドさん付きでゆっくりとブナなどの話を聞きながら探索しました。

木+無と書いてブナ(このブログではブナという漢字が表示できません。)↑

 

ブナは建材などには不向きで、シイタケ栽培くらいにしか役に立たないことから、「木+無」という漢字名をもらったのだと知りました。また、ブナの根は地中深くに張るのではなく、地表1mくらいのところに横に根を張って、養分の少ない土からではなく、自分が撒いた葉っぱが生み出す養分を吸って育つのだということも教えてもらいました。

山の森の中と、写真にあるような川沿いとを半分ずつ1時間くらい歩くと、第一の暗門の滝に付きました。

2日目は八甲田山にもロープウェーでのぼり、その後奥入瀬沿いのホテルに泊まりました。そこでは、ホテルからこのブログに書き込んだように、混浴風呂があり面白い体験をさせていただきました。

ホテルから小型バスで5分ほど行ったところにある「八重九重の湯」は、小さな段々滝のほとりにありました。これから何処に行くのか?何がおこるのか?という参加者の想像をくすぐる、ミステリーツアーのような面白さが味わえるようになっていました。(星野リゾートさんの仕掛けかな?と思いました。)

 

3日目朝、ゆっくり奥入瀬渓谷を散策し、帰路につきました。

いつも絵葉書で見る奥入瀬渓谷のもっと下流です。↑

 

<追記>

今回は2つのホテルに泊まりました。2つとも昔は大企業の社員旅行などを当てにしていれば経営が成り立ったのでしょうが、今は違います。大きな施設を満室にするため、いろいろな工夫がされていました。

一つ目のホテルは、周りに何もない田んぼの中に集客するため、ちょっと趣味のよくない「アップル観音」まで建てていました。2つ目のホテルは、東館と西館ともに岡本太郎さんの大きなオブジェが飾られているほどの老舗のホテルですが、稼働率アップのため「八重九重の湯」という口コミにのりそうな施設を提供していました。恐らくこの「八重九重の湯」は廃館してしまったホテルの離れ湯を買い取ったものと思われます。

また、2つのホテルとも家のかみさんを喜ばせる料理の工夫がされていました。特に二日目はバイキング形式なのですが、コックさんがあちこちで料理をし、出来立ての料理を盛ってくれるサービスをしていました。旅の楽しみの一つは、おいしい食べ物です。お陰で、家のかみさんは大満足でした。

 

最後に、今回は3月に大震災のあった東北地方を通過したり、訪れたりしましたが、今回通った東北道や常磐道などからは、外見で見る限りには、それほど大きな爪あとは見られませんでした。

車窓から見た景色の中で印象的だったのが、隅々まで張り巡らされた「水田」や「タバコ」、「枝豆」などの畑の風景です。この国の将来のことを考えると、今の農業政策は決してよいものとは思われません。しかし、それでも、そんな中、お年を取りながらも一生懸命にこの緑の風景を長い間守り続けてくれている農家の方たちの姿に感服しました。

コメント
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