宿の窓から外を見ると、今日も天気は良さそうです。
でも、風が強い。
ビュービューと吹いています。
BROMPTONを停めている宿のガレージには、壁一面に記念サインが書かれていました。
僕も一筆。
僕のサインはどこにあるでしょうか?
今日も国道238号線を走ります。
向かい風が強くて、5速は使えません。
4速でも進まなくて、3速まで落とす始末です。
宿の女将さんが浜頓別まで峠が二つあるよと言っていた、一つ目の峠が見えてきました。
向かい風より峠の方がましです。
峠は越えたら下り坂が待っていますが、
向かい風はひたすらペダルが重たいだけです。
海岸で釣り人が並んで竿を振っていました。
何が釣れるのでしょうか?
熊出没注意の看板があがっています。
熊に出会うことはありませんでしたが、エゾシカと出会えました。
動きが素早くて、写真に収めることができませんでしたが。
BROMPTONと同じ2輪ということでしょうか。
追い越していくバイクがサインを送ってくれます。
なんか、嬉しいですね。
元気づけられます。
国道わきの風力発電の風車が、僕の進む方向を向いて、ぐるんぐるん回っています。
ペダルを漕ぐのをやめると、BROMPTONがすぐに失速してしまいます。
平地なのに、坂道を延々と上り続けているような疲労感です。
国道238号線からそれて、エサヌカ線に進路を取りました。
エサヌカ線は遮るもののない草原の中の道で、向かい風が一層強くなりました。
3速どころか、2速に落としてペダルを漕ぎます。
突風のような風が吹いたときは、1速に落とすこともありました。
まるで激坂を上っているようです。
腕を曲げて前傾にすると少しは風の抵抗が弱まるのですが、体勢的にしんどいです。
BROMPTONのPハンドルなら、楽に前傾の姿勢を取れて、少しは楽に走れるのにと思います。
この辺りはよっぽど風が強いのか、木が斜めに生えています。
ようやくエサヌカ線を走り抜け、国道238号線に合流しました。
砂金採掘公園の看板がありました。
一攫千金に挑戦したいところですが、11kmも寄り道する元気がありません。
ようやく、今日の目的地の枝幸町に入りました。
向かい風に抗う僕を道端からキタキツネが応援してくれています。
またもや、北緯45度のモニュメントが現れました。
前回の旅では、西側を通過しました。
今回は東側の北半球のど真ん中を通過です。
北半球の上半分から、下半分に戻ってきました。
今日は90キロほどしか走っていませんが、
延々と90キロの坂を上り続けたような一日です。
ヘロヘロになって宿にたどり着きました。
枝幸の温泉に浸かって疲れを取って、明日に備えなければ。
90日目
走行距離 90.9km(GPS計測)
総走行距離 8,561.9km
出発時間 07:25 (宗谷岬)
到着時間 16:20 (枝幸)
走行時間 8時間55分
平均速度 10.2km/h