「香川本鷹-かがわほんたか」
【生産地】丸亀市手島町(まるがめしてじまちょう)
【特徴】島とうがらし。色は濃赤色。皮は厚め。一般的な「鷹の爪(たかのつめ)」と比べて約2~3倍もの7~8㎝の大きさで、中には10㎝を超えるものもある。
【食味】旨みのある強い辛味が特徴。一般的な唐辛子と比べ、辛さは4倍、旨味は3倍あると言われる。
【料理】調味料、ラー油など多用途に使える。
【来歴】唐辛子が日本に渡った経緯については、いくつか説がある。一つは、16世紀末に豊臣秀吉が征韓の役を起こした際に、加藤清正が持ち帰ったという説。一つには、16世紀半ばに種子島に漂着し、鉄砲を伝えたポルトガル船によってもたらされたという説。さらに、17世紀初めに煙草(たばこ)とともにポルトガルから伝わったなどの説である。いずれも400年以上も前のことで、この間、唐辛子は日本の各地に広がっていった。
香川本鷹は、岡山県と香川県に挟まれた海域にある塩飽諸島(しわくしょとう)の水軍が豊臣秀吉の時代に朝鮮出兵の功として頂戴したと言い伝えられている。以来、栽培され続け、昭和初期には海外にも輸出されるほどで1955(昭和30)年頃までは、塩飽諸島や庄内半島(しょうないはんとう)で栽培されていた。しかし、その後、輸入の唐辛子におされ、徐々に生産量が少なくなり、ほぼ絶滅したとされる。
しかし、2006(平成18)年に香川本鷹の種が保存されていることがわかり、手島の生産者や県などが香川本鷹復活プロジェクトを立ち上げ復活させた。試行錯誤の上、手島の特産品として販売されるようになった。全国各地で固定種となった唐辛子は数あるが、香川本鷹は国内の伝統品種のなかでは一番辛いとされている。
【時期】8月~9月
*https://tradveggie.or.jp/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e4%bc%9d%e7%b5%b1%e9%87%8e%e8%8f%9c%ef%bc%8d37-%e9%a6%99%e5%b7%9d%e7%9c%8c/#i-6 より
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