「大阪角丸弁当箱」
蓋を開けた瞬間、思わず笑顔になる つくりたての美味しさを閉じ込めて。
サステナブルな製品に注目が集まる今、日本人が昔から使ってきた木の道具の良さが見直されている。たとえば弁当箱。「水の都」と呼ばれる大阪では、かつて多くの堀で木材が運ばれ、木材加工技術が進化し産業に発展した。江戸時代末期にはすでに土佐堀界隈で木箱屋を営んでいたといわれる初代・笹井常吉は、明治元年に「箱常」を創業し、曲物と指物の技術を融合させた技法「角丸(かどまる)」を考案した。
この大阪角丸弁当箱は、五代目・雅生氏が創業当時の原点に立ち返りつくったもの。大量生産で安価な木箱が多く流通する中、「丁寧な暮らしに寄り添う道具づくりがしたい」という思いから誕生した。厚板に溝を彫りお湯で温めて曲げる、角丸技法。より美しい弁当箱の形状をめざし、板の厚みは6mmに。溝の深さにもこだわり、精密切削加工機に特別仕様の刃物をつけて、0.01mm単位で調整した。素材は樹齢100年以上の良質な国産天然杉。それをあえて無塗装のまま弁当箱に使用することで、木がしっかりと調湿作用を発揮し、時間が経ってもごはんはふっくら。作りたてと変わらぬ美味しさと心安らぐ天然杉の香りが楽しめる。弁当箱の蓋は2種類あり、白木の「白刻(はっこく)」と表面を火で焙ることで防水防腐効果を高めた焼杉の「黒刻(こっこく)」から選ぶことができる。使えば使うほど木肌が鍛えられ、味わいが増す「おひつのようなお弁当箱」だ。
大切に扱うことで何十年も使うことができるのも魅力。使用後は洗剤を使用せずたわしで洗い、湿気がこもらないよう内側を外に向けて乾かす。
株式会社箱屋常吉 大阪府大阪市天王寺区玉造元町8-4-2401
*https://osaka-sei.m-osaka.com/product/1614/ より
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