「おやき」
主な伝承地域 全域
主な使用食材 餅米、あんこ
歴史・由来・関連行事
「おやき」は餅米で作った皮であんこを包んでほんのり焼いた伝統菓子。
おやきといえば小麦粉とそば粉の皮に野沢菜やなすが入った信州おやきが有名だが、秋田県のおやきは餅米や餅粉で作られ、中身はあんこなのが特徴。毎年12月12日に山の神に供えてきたとも伝えられ、県南地域では今でもこの時期におやきを焼いて食べるのが習わしとなっている。また大仙市の一部地域ではおやきに体の悪い部分をゆだねて焦げたおやきを川に流し、無病息災を願う風習が残っている。
五城目町で500年以上もの歴史ある朝市の名物としても有名で、身近なおやつとして昔から親しまれてきた。素材そのものの風味を生かすことにこだわっており、無添加で優しい甘さが特徴。餅米にはかぼちゃやよもぎといった具材を練り合わせて色づけるなど、各家庭で様々に調理されてきた。
食習の機会や時季
おやつとしてはもちろん、祝い事でも食べられている。春彼岸の中日にお墓に供える地域もある。
飲食方法
餅粉に熱湯を少しずつ加えながら耳たぶくらいのかたさになるまで練り、あんこを入れ丸く形を作る。ホットプレートに油を引いて焼きあげる。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
各家庭のおやつとして今でも作られている。横手市大森町「佐貫食品」が有名で、また各直売所でも販売されている。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/29_21_akita.html より
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