「親分、大変だッ」
ガラッ八は横ッ飛びに格子へ獅噛み付きました。
野村胡堂の『銭形平次捕物控』の冒頭である。
昭和6年(1931年)、「オール読物」創刊時に捕物帳執筆を頼まれ、原稿の締め切りに追われた氏は、心の中で「(困った)大変だ」との思いが、この書き出しの「大変だッ」につながり、一瀉千里に40枚書き進んだとか。
この話は1990年に、東京で開かれた社内誌講座に参加した折、池田喜作講師(当時PR研究会代表)から聞かされ、大いに感じ入ったものだ。
大宅壮一氏は『文章は最初の三行にあり』とまで断言する。
名作家の話とは比ぶべくもないが、凡人の拙ブログのネタ切れや、文章を認める際の書き出しに困った時、決まってこの話を思い出す。
※「銭形平次・・・」は以後26年間続き、長短あわせて382編という捕物帖の歴史の中で最長・最大のシリーズとして、今でも多くの読者に親しまれている。
順調に成長進む果物や果実的野菜たちの写真(本文と無関係)
果実的野菜イチゴ
ポポーのベイビー
ブンタンの花
ピオーネの花穂(かすい)
サクランボ
ビワ
イチヂク
スモモ
…これでは、何かの実況中継ですね。(^^;)
確かに、古典から現代文学まで、名作と言われるものはすべて、最初の三行でその物語に入り込める気がします。
学生時代に、いろいろな名作の〝冒頭〟部分を覚えた事を思い出しました。
「坊ちゃん」も有名ですね。o(^-^)
あるあるです!
ただ難点はひとつ、イントロだけに終わり、最後まで精読せずして読んだ気になることです。
「智に働けば角が立つ・・・」などは最たるものです(悲)
記事を拝見してすぐに思いついたのは
「吾輩は猫である。 名前はまだない。」
これは強烈な印象を残してくれました。
omorinさんのは確か「草枕」?
はるすみさんのは「我が輩は猫である」
私のは「親譲りの無鉄砲で子どもの時から損ばかりしている」…
さすが夏目漱石です。
私の中では「こころ」が印象的ですが、なんと!出だしを忘れてしまいました。(‥;)
終日庭仕事をしていて、レスが遅くなり失礼しました。
やはり夏目漱石ですね。
坊っちゃんの舞台になった松山は、小生にとって第二の故郷だけに思い入れが深く、坊っちゃんの登場人物に思いを馳せ、足跡を訪ねたものです。
文学の先生が漱石や子規に造詣が深く、唯一楽しみな授業でした。
横スレ大歓迎です。
お陰で話が盛り上がってきました。
奇しくも3人とも漱石の名作そろい踏みとなりましたね。
恥ずかしながら小生もうっかり「こころ」の書き出しを失念しており、ぐぐってみました。
『私(わたくし)は其人を常に先生と呼んでいた。』
でも、その冒頭で、急に切ないような重い気持ちになりました。やはり〝一行目〟ですね。