富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

河内長野 千代田地車祭り 2023

2023年10月12日 | だんじり・祭り

千代田神社 河内長野市市町469

10月の第二土・日曜(ことしは10月7日、8日)に河内長野 千代田地区の秋祭り(地車)がありました。

宮入りは10月7日(土)の11時から、氏子の市東、市町西、向野、木戸本郷、千代田石坂(いっさか)、楠、松ヶ丘、鳴尾(どんど)の地車が宮入りしたようです。

 

2023年10月7日 13:07 向野町の地車の宮出。

私は会社の勤務の都合で見ることができませんでしたが、最後の3台の宮出を見ることができました。

 

松ケ丘の地車の宮出。

神社周辺は新しく住宅が立ちつつありますが、田んぼもかなり残っていて、田んぼの中をゆっくり進む昔ながらの曳行を見ることができます。

 

楠町の地車 明治初期に小山田から購入とのこと。(HP「地車名鑑」より)

千代田地区の地車は明治期に購入された古いものが多いのですが、大修理や灰汁(アク)洗いがなされているので、百数十年を経ているとはとても思えない美しさです。

灰汁洗いは大修理の時に強アルカリ液につけて洗浄すると、飴色の彫刻が白木のようによみがえります。昔は植物の灰を水に漬けて上澄みを使ったのでこの名があります。

 

神社からのだらだら坂を登る向野の地車。

向野の地車も製作は明治初期と推測されます。平成6年岸和田の植山工務店にて大修理。

 

松ケ丘の地車

名工 住吉大佐の地車。明治29年橋本市東家寺脇新調。大正期に松ケ丘へ。

 

嶽山を背景にだらだら坂を登る松ケ丘の地車。

 

この後千代田・長野地区の千代田駅前合同曳行に参加します。

 

13:30 駅が近くなると最初に千代田神社を出た市町西の地車と合流。

 

続々と後に地車が続きます。

 

13:32 各方面から地車が集結。

 

踏切で渋滞。

 

踏切が難所。この踏切を越えれば、千代田駅西出口の合同曳行のやりまわしのポイントとなります。

 

寺ケ池の方から長野地区 上原の地車がおじぎ状態でジグザグ走行でやってきました。

長野地区の一部の地車も参加します。

 

向野町 ぶんまわし

河内長野の地車は「ぶんまわし」をするのが特徴です。ここのぶんまわしは地車を「おじぎ」状態で高速回転させます。

 

市町西

ぶんまわしを行うため、どの地車も肩背棒は前方に長く伸びています。

 

楠町

また肩背棒の先の金具(町名がある金具)の下が地面に当たり摩耗するので、分厚く作られています。

 

千代田石坂(いっさか)

ぶんまわしは時計回りと逆回りがあり、どちらもする地区がありますが、どちらか言うと時計回りが多いようです。

 

松ケ丘

見ごたえのあるパフォーマンスです。

 

木戸本郷

「ぶんまわし」は羽曳野 誉田地区でも行いますがやり方は異なります。誉田地区の場合は後ろコマを上げないでそのままドリフトさせます。

 

鳴尾 「どんど」と読みます。

 

上原 「うわはら」と読みます。長野地区の地車もぶんまわし。

 

野作

高速回転の野作。

 

古野町

 

コマや肩背棒の先の金具が引きずった跡が見えます。

 

15:44 各町お得意のぶんまわしを披露して、また各地区に帰って行きました。

 

だらだら坂を登る市東(市村新田東地区)の地車。嶽山の向うに葛城山がみえます。

このだらだら坂はこの地区に広く分布する比高が高い河岸段丘を横断する車道になっているため。

*地車の経歴につきましてはHP「地車名鑑」を引用させていただきました。

関連記事:だんじり・祭り(34)

写真撮影:2023年10月7日

2023年10月12日 アブラコウモリH 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 旧杉山家住宅 石上露子忌2... | トップ | 河内長野 長野地区地車祭り... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

だんじり・祭り」カテゴリの最新記事