2020.11.3.15:45 河内長野市神ガ丘 薬樹山 延命寺
きょうは文化の日。延命寺の宝物館の特別展示があったので、紅葉はまだ少し早いかなと思いつつ、おうかがいしました。
まだ一部のもみじですが、しっかり紅葉していました。
山門の参道の紅葉はまだ早かったのですが、見越しのもみじは色が変わり始めていて、きれいでした。
11月下旬まで、下から順番に赤や黄色に染まります。
きょうは宝物館(鐘楼の上の建物)を特別に開けていただいておりまして、国重文 木造釈迦如来立像はじめ初出展の展示物も含めて見せていただきました。
お寺の方の親切な解説に感激致しました。
ここ延命寺は建物と自然の調和がすばらしく、「延命寺の紅葉山」は「新河内長野八景二勝」にも指定されております。
延命寺は真言宗のお寺で、平安時代の弘仁年間(810~824)弘法大師が石仏を刻んで本尊としたのが始まりとされています。
長らく衰微していたようですが、江戸前期の寛永16年(1639)に、この地に生まれた浄厳大和尚(じょうごんだいわじょう)が伽羅山延命寺に寺号を改め中興しました。延宝5年(1677)、薬樹山延命寺に寺号を改め、本尊も如意輪観音に改められました。
左の奥が本堂。ここにご本尊の如意輪観音像が安置されています。
おだやかなお顔のご本尊。仏像としてのバランスも素晴らしく、延命寺らしいご本尊ですね。
きょうは特別、本堂も開けていただいていたようです。
延命寺の中興の祖 浄厳大和尚は、延命寺を望む尾根に静かに安置されています。浄厳さんは高僧で、時の将軍 徳川綱吉公や大名にも仏教の講義をされた方で、民衆からも広く慕われました。梵字の研究について大きな功績を残しておられます。
夕照もみじ 府天然記念物
樹齢千年とも云われるこのもみじ、この古木は晩秋の夕陽に映るひときわ美しい姿をみせてくれます。色付くのはもう少し先。毎年遅い。
小学校の遠足で延命寺、観心寺、河合寺など古刹を訪れました。
そして60年、今も変わらない延命寺があります。
長い年月の中で60年はほんのひとときなんでしょう。私はその間におじいさんになりましたが...
しずかなたたずまいの名刹 延命寺。もう1週間もすれば、さらに色付くことでしょう。
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2020年11月4日 (HN:アブラコウモリH )
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