〈リバイバル・アーカイブス〉2023.4.10~4.24
原本:2019年4月26日
2019.4.25.7:57 藤井寺市藤井寺 西国観音巡礼五番札所 葛井寺(ふじいでら)
まだ参拝者が来られる前の静かな朝。先ほどまで雨がパラついていました。
雨あがりの後、参拝の方が来られる前に、係の方が入念にお手入れやお掃除をしておられます。
紫藤はかなり咲いていますが、まだ満開とはいえないようです。
花弁が開いていないので、やってきた熊蜂もすこし手持ち無沙汰。
白藤はまだまだ、2~3分咲き。これからです。
赤藤は先のほうがあともうちょっと。
それでも藤特有の甘い香りが、境内に漂います。
西国観音巡礼五番札所の葛井寺(ふじいでら)
「まいるより 頼みをかくる 葛井寺 花のうてなに 紫の雲」(花山法皇の御詠歌)
藤の花を紫の雲に見立てられた花山院。
めでたいしるしとしてたなびく紫雲は、天人が乗ったり、仏様が乗って来迎するといわれています。
仁王様がにらみを利かす南大門 扁額は「紫雲山」
今年は少し開花が遅い気がします。3~5日ほど遅れているのかもしれません。落花はほとんど見られませんでした。
松と藤が調和します。
お堂の重みのある建物が似合います。
境内には藤以外に松も多く植えられています。
楠木正成と息子の正行、正時、正儀は葛井寺の境内に陣を敷き、細川顕軍に勝利しました。これよりこの松からは三人の息子にちなみ、三葉の松ができるようになったということです。この不思議な力が授かるとされている旗掛の松(三鈷の松)は境内の参道脇にあります。
三鈷の松葉はなかなか拾えませんね。
藤の木は幹がかなり太くしっかりとしています。千年前に花山院が御詠歌を詠まれた時も、和歌の通り、高貴で上品な藤の花に感じられ、境内いっぱいに広がる甘い香りを楽しまれたことでしょう。
落花盛んの八重桜とこれからの藤
関連記事:葛井寺の藤 2018.4.20.
西国五番 葛井寺の藤 2017 2017.5.7.
西国五番 葛井寺の藤 2016.5.02.
撮影日:2019年4月25日
2019年4月26日 ( HN:アブラコウモリH )
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