~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

聴くほうと弾くほうの都合

2006年07月22日 12時41分55秒 | ピアノ
予選の結果が西日本に関しては出揃った。
ソロ、デュオともに今年は昨年より多い。
特にデュオに関しては、昨年7組、今年14組で完全に2倍だ。

こうなるとどういうことが起きるかというと、
本選での一人(一組)あたりの演奏時間が短くなる。
私たちの連弾はもともと相当短いので、まったく影響はないと思われるが、
曲よっては「あそこまで弾きたかった」という方々も出てくるだろう。

もっとも審査員は事前にちゃんと曲を調べて「ここまで弾いてもらう」と決めておられるようなので、
機械的に「はい、時間です」というわけではないらしい。
その点は「のど自慢」に似ている。
・・・サビの部分が・・来ました、来ました、・・・カ~ン
というあれだ。ただ、コンクールの場合はその場で結果までは出ないわけなのだが。
(話は変わるがネット上で知ったことなのだが、今年からの日本アマコン改め<国際ピアノアマコン>では
自分が弾くまえに「○番 ○○です(ひとによっては、~よろしくお願いします、も)」というそうなので、
ちょっとのど自慢テイストかもしれない)

曲によってはどうしても、5分や6分でサビがおさまりきらないものもある。
私が丸3年前に出たときは、まだコンペは2段階しかなく、
地方予選のあとは全国本選会だった。
この年、どういうわけか参加者が異常に増えた。
人数をみてもどうやってこんな人数一日で弾かせるのだろう・・と思うくらい多かった。
そして本番直前、出場者は舞台裏でいきなり告げられた。
「入退場入れて6分(5分だったかもしれない)でカットします」
そのとき、私の曲は「運命」だったので、まあ終わりよりは冒頭のインパクト命で、別に動揺もしなかったが、
こんなことをいきなり言われて怒ったコンテスタントはもちろんいた。
特に印象に残っているのは、ショパンのバラード1番を弾いた男子高校生のお母さん
どういうわけか私にいきなり
「こんなん、絶対許せません!!私、事務局や審査員に抗議します!!
あんな最後に盛り上がる曲を早々と切られて、なんのために練習したんだか。
それならそうとあらかじめ言ってくれれば、本選には6分で発揮できる曲弾きましたよ、もう!!」
とすさまじかった。
まあ、審査員は半分も聴けば最後のコーダも想像がつくのかもしれないが、
たしかにショパンの曲は「あの最後の部分さえなければ弾けるのになあ」といいたくなるようなものが多い。
当然その部分はものすごい時間をかけて練習しなければならない。
実際、リサイタルなんかでも<コーダまるつぶれ>の演奏も珍しくはない。
それを単に時間の都合で切られるのはたまらない、というのはもっともだ。

最近では、もうみんなわかっていて、
「それでも大好きなサビ後ろ系」の曲を弾くか、
「6分くらいでだいたい終わっちゃう系」を選ぶかの二者択一になっている。
ただ昨年だったかどこでだったか
「挨拶も省略してください。しないと調子のでない方はしてもかまいませんが」といわれた。
<しないと調子でない>に決まってる。前の人の立ち去る足音を聞きながら、
椅子調節してすぐ弾くなんて、ベルトコンベアもので気分のいいものではない。

今年の私の曲ですか?
いってみれば「スパイラル金太郎あめ」みたいな曲なので
どこで切られても困りませんけど、
ご挨拶はなにがなんでもさせていただきますっ!