アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

イ短調 亥短調? 

2014年12月03日 | Weblog
 来年は午年。十二支の順番を正しく暗記していたのに…家内の記憶とも齟齬が。朝食中にもかかわらず、ネットで調べて、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の順番を確認。夫婦とも、途中の順番が狂っておりました。ボケ以外の何物でもない。

 十二支には、「本義」があります。ちなみに、私の干支の「子」の本義は、「陽気が色々に発現しようとする動き」。いいですよ。家内の干支、「巳」は、「陽盛の極」これは最高でしょう。「未」は「陰気の支配」。「申」も「陰気の支配」。本義が陰気とは…未の人や申の人は、いい気持ちではないかも。もっとも、人生に何の関係もないですけどね。

 「亥」の本義は、「『核』で、生命の完全な収蔵含蓄」なんだと。目から鱗がポタポタと。道理で、今年は日本各地で「イノシシ(亥、猪)」が暴れたワケです。原発問題がありましたから。

 谷川俊太郎さん、大岡信さんが絶賛する詩人、吉野弘さんの「イ短調」ならぬ「亥短調」という詩を思い浮かべました。

 核の中の亥
 物の核心に亥がひそむ
 細胞核には遺伝をになう猪
 原子核には原子力をになう猪
 いずれも今は人に飼いならされているけれど
 いつまで、おとなしくしていることか

 いつの詩なのか?まさか、東日本大震災の前じゃないでしょうねって?前も前、30年も前の詩です。30年も前に、今の日本の「核」の状況を予知していたかのような詩。

 朝食の話題、「来年は午だね」から、「核問題へ」…小国民も、真剣に核問題を考えてぇ…いるぅ…かな?