災害出動、餅つき出動

　特別養護老人ホームで、「餅つき大会」がありました。義母がお世話になっているので、行ってきました。主な動因は、餅が食べたかったから…。
　臼は、三基（臼は、一基、二基と数えます）。「餅つき大会」ですが、利用者さんが餅をつけるはずもありません。見てるだけ。もっとも、居眠りする人、空の一点を見ている人…餅つきを見ている人は皆無ではありませんが、９５人の入居者のうち２～３割。

　餅つきの後、餅が振る舞われました。「あんころ餅」「安倍川餅」「お雑煮」「みたらし餅」「（大根）おろし餅」…なかなか手が込んでおりました。
　お土産にも、お餅をもらいました。

　で、誰が餅をついたか？長身で屈強、ボデイビルダーのような３０歳前後の男が「ボランティア」として３人来ておりました。彼らがほとんどの餅をつきました。
　餅つきの技術は皆無。まるで、薪割り。早い話がへたくそ。もっとも、現代、「臼と杵を使う正しい餅のつき方」など、知る人はすでに少数。
　そこで、不肖私が出しゃばった。ボデイビルダーたちは、「ハイハイ」と聞いていましたが、どこまで理解したことやら。
　「あいどり」のおばちゃんたちがこれまたへたくそ。年格好から、餅つきの経験はあると思うのですが、ぜんぜん出来ない。ボランティアの女子高校生たちは、怖がって逃げ腰。よせばいいのに、私がまた出た！…ぬかに釘、のれんに腕押しでした。これだけ出しゃばると、来年からは招待状が来ないかも。黙って見ていられない性分なものですから…。

　で、餅つきボランティアのボディビルダーたちの正体は！？「陸上自衛隊、○川駐屯地…」道理で、強そうなはず。

　自衛隊、災害出動のほか、餅つき出動もある。いいと思います。駐屯地としては、私を講師に招いて、「正しい餅のつきかた」を勉強するとなお良い。謝礼と、おみやげの餅は忘れられては困ります。