アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

マイノリティーがマイノリティーを…

2016年06月16日 | Weblog
 誰も羨ましがらないのですが、私の密かな自慢の一つに、「ララミー牧場の米国ワイオミング州のララミー」へ行ったことがあるということです。以前のも書いただろうって?時々自慢しなけりゃね。
 ララミー牧場について、ざっと説明しますと…
 ワイオミング州ララミーを舞台にした西部劇(題名は「ララミー牧場」。原題は「LARAMIE」)。1960年代にテレビ放映され、それはそれはもの凄い人気でした。なにしろ、最高視聴率は43.7%。おもしろかったですよぅ。一話完結で、必ず正義が勝つ。悪者を拳銃やライフル銃で、パンパン撃ち殺していました。これ、米国の現在に繋がっているモノ…。パンパンの部分ですがね。

 ララミー牧場のエピソードとしましては、主役のロバート・フラーが来日(1961年)したときは、10万人のファンが殺到した!あり得ないでしょう!10万人ですよ!そして、日本の首相(当時の首相は、池田勇人)にも招かれたのです。ビートルズは、首相に招かれませんでした。

 私は、ソルトレイクシティーまで飛行機で行き、レンタカーでイエローストーンN.P.へ向かっていたんですがね。ララミーに入ったとき、「ララミー牧場」の舞台になった牧場へ行こうとしました。町の人に場所をたずねようとしましたが…町がない。人影すらない。それもそのはず、ワイオミング州は、全米一人口が少ない州。脇道を100キロメートルも走れば町があったのでしょうが…ワイオミング州は、おおげさですが、ガス欠が命取りになるような所なんです。数時間走らなければ、ガスステーション(西部開拓時代は、駅馬車中継所だったと思われる。ララミー牧場も、駅馬車中継所でした。だから、ならず者も立ち寄ったワケ)。迷ってガス欠になっても困るし、ガラガラヘビに咬まれたくないし…ララミー牧場ロケ地探訪は、あきらめました。

 以上が前置き(長っ!)。
ララミーは、保守的な土地柄。1998年(18年前)、「同性愛を公言していた大学生が惨殺された」。犯人は、同年代の若者だった。
 で、この事件が契機となり、憎悪犯罪(ヘイトクライム)に厳罰を科す法改正が行われたわけ。「人種」「宗教」「性的指向」などに対する、偏見、憎悪が動機の犯罪。当然、厳罰に処さなければなりません。なお、話がそれますが、「性的指向」の「しこう」ですが・・・「志向」では、意味不明。「嗜好」では…。「思考」も「施行」も論外。「指向」が正しいのです。歯垢?「性的歯垢」って何ですか?どんな「歯ク○」じゃ?

 閑話休題。フロリダ州オーランド(ディズニーワールドがある市)で、乱射事件がありました。51人が死亡、53人が負傷、6人が重体…米史上最悪の銃撃事件。被害者の多くが同性愛者だった。犯人は精神疾患…。ヘイトクライムの被害者(社会から疎外されがちな)が、同じく被害者たちを銃撃する。これ、どーしたもんじゃろう?
 ララミー牧場の時代は、「銃」がなければ生きられない時代でした。現代は、「銃がなくても…」と、思いますが、米国から銃をなくすことは100%無理。
 「立ち上がった大熊の前で、銃を放棄できますか?」と、いう話になる。大熊は、テロリストであったり、精神疾患者であったり、強盗であったり…銃の放棄は自殺行為という主張に対抗できません。それじゃあ、結論にならないだろうって?

 そ、そうなんですが…
 1 ララミー牧場はおもしろい。ララミーを訪れた人は凄い。
 2 ヘイトクライムには厳罰を。
 3 マイノリティーがマイノリティーに銃口を向けるのホント悲しい。
 4 米国の銃社会を何とかしなければ…。
 そういえば、日本の暴力団抗争では銃が使われますが…規制をかいくぐって所持しているんでしょうねえ。米国の心配をする前に、これを何とかしなければならないでしょう。小市民には何もできませんがね。