アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

逆偽装

2016年06月30日 | Weblog
 齢を重ねると、「人と話をする」ということが極端に少なくなります。寂しい限りなのですがこればかりはどうにもならない。なぜかって?世の中に影響がなくなった年寄りに、話しかけてくる人がいますか?何の儲けにもならない。
 たまに年寄りが話しかけてくることがありますが、「ハイハイ、あーそうですかぁ!」などと相づちをうとうものなら、嘘八百の自慢話…今の日本を作り上げたような話になっていきます。これって、偽装ですよね。

 で、逆偽装!言葉から受ける印象は、「悪事」じゃないような…。

 京都であった事件…
 京都のホテルが、肉の卸屋に、「京都牛」を注文した。
 肉の問屋には、たまたま京都牛の在庫がなかった。し、しかし、京都牛より100グラムあたり500円高い、「近江牛」の在庫があったので…損害覚悟で、近江牛を京都牛に逆偽装して販売してしまった。
 これならそれほど悪事ではなさそうなのですが、オチがあるんですよ!

 京都牛を注文したホテルは、「近江牛と京都牛の食べ比べ」という企画をしていたという。つ、つまり、お客さんは、「近江牛と京都牛の食べ比べ」ではなく、「近江牛と近江牛の食べ比べ」をしたわけ…。

 「やっぱ、近江牛の方が旨い」と答えた人は大きな問題がありません。しかし、「京都牛の方が旨い」と答えた人は…。京都牛は出されていないって!

 逆偽装必ずしも、悪事にあらずってことはあらず。