アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

無視すると懲役7月の実刑 タトゥーで狭まる行動半径 

2010年02月18日 | Weblog
 火山列島日本のため、どこを掘っても温泉がでるという感じ。温泉がない市町村は、まれでしょう。私も週に1~2度は温泉へ行く。どこの温泉でも、「泥酔の方、入れ墨をしている方の入浴を禁止します」という貼り紙がある。
 ところが、入れ墨をしている人が平気で入浴している。考えてみるに、更衣室に、「入れ墨をしているかいないかの仕分け人がいない」。つまり、入浴客が御注進しない限り温泉側が知るよしもない。また、仮に御注進が有ったとした場合、温泉側がどのような態度に出るか…?ドカドカと浴場へ入って、「入れ墨のお客さん!とっとと帰ってください」と、言えますか?「何だとコラ!殺すぞ!」と、浴槽へ沈められるかも知れません。ですから、温泉側は、怖くて注意などできない。
 え?私が注意して入れ墨の客を浴場から追い出せばいいだろうって?私に何の権利があるのですか?「入れ墨お断り」は、公営、私営関係なく「管理者」の権限です。法に準ずる拘束力を持っています。

 「入れ墨のある方の入館は固くお断りします」の看板を無視して入浴施設に入った、福岡県在住の山口組系組長が懲役7月(求刑・懲役1年)の実刑判決を受けた。罪状は、「貼り紙無視罪」ではなく、「建造物侵入罪」。この場合は、組長が入れ墨者であることが分かっていたので、入浴施設経営者が注意した。しかし、入れ墨組長は、無視して施設に侵入し…早い話が風呂に入って…警察に捕まってしまった。たかが貼り紙と侮るなかれ。懲役7月の実刑ですから。

 「入れ墨お断り」は、人権侵害じゃないかとか、「入れ墨のどこが悪いんだ」とか、入れ墨擁護派もおられる。平和な日本ですから、入れ墨大好き人間がいても不思議はない。
 人権侵害については・・・社会の通念というかシステムというか…「入れ墨お断り」の場所があることを知っていながら入れ墨を入れたんじゃないですか?それを今更、人権侵害…。まあ、言うのは自由ですけど。潤一郎の「刺青」のケースはどうなんだって?

 潤一郎の「刺青」…刺青師清吉が、娘に麻酔を嗅がせ、一昼夜をかけて背中一杯に女郎蜘蛛を彫った。このような場合は、娘さんの意思ではないので、特例として入浴を許可してもいいんじゃないでしょうか…。「意思に反して彫られたと主張する人」が、たくさんでてきたら収拾がつかなくなるだろうって?そ、その場合は、刺青師に「意思に反して彫りました」という証明書を発行していただくとか…。

 江戸時代、入れ墨は罪人の証でした。遠山の金さんは、流行にのったお調子者だったというだけ。
 社会通念…と曖昧な書き方をしましたが、実際に複数の判例があります。
 「…入れ墨を見せる行為自体が、背後に暴力団組織が存在することを相手方に強く推認させ、相手方を畏怖困惑させるための一手段として用いられている」
 入れ墨は、「オレは、暴力団だぞコラ!」と、人に威嚇を与える道具ということです。だれが統計したか出所不明ですが、暴力団幹部の入れ墨率は、63%という数字もあります。

 最近の入れ墨は、(和彫りがめっきり少なくなり)洋彫り(皮膚の浅い部分に色素を入れる)が多いです。10代の男女が、まるでファッションのように入れ墨をしている。そして、「それ、入れ墨か?」と問うと、「タトゥーです」と応える。入れ墨は和彫り、タトゥーは洋彫りってところかなと…。
 酒井法子のタトゥーは、絆創膏で隠れるほどのもの。清純派が売りだっただけに、自重して小さなものにしたかな。そんな気を使うなら、タトゥーなどしなけりゃよかったのに。安室奈美恵のタトゥーは、左の肩、二の腕、そして右手首。大胆です。ゴマキの弟(後藤祐樹、元EE JUMP、現在服役中)は、首に鯉のタトゥー。神の子山本KID徳郁も須藤元気も…あこがれのスターやらヒーローやらが入れているタトゥー…「自分もやりたい」と思う輩がでてきますよ。

 酒井法子も、安室奈美恵も、神の子山本KID徳郁も須藤元気も…「入れ墨の人お断り」の施設へは入れません。あと、「アートメイク(眉毛やアイラインをタトゥーで入れる)」のおばちゃん方も入れません。だいたいやねー、眉毛を描くのが面倒なので入れ墨で書いておくという、その根性が情けない。油性マジックで書いておけ!

 私が入れ墨(タトゥーでも同じ)は、タブーだと考える理由は、「身体髪膚の毀損」だから。これしかないです。

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