アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

男女の区別?

2013年08月31日 | Weblog
 女性への差別の話をしても、現代の日本の子ども達にはどーにも通じない。
 「女性はオリンピックに出場させない国もあるんですよ。ロンドンオリンピックの時、はじめて参加国の全てから女子選手がでましたけどね…」…これにも、なんら興味を示さない。
 ところが、パリジェンヌのズボン禁止令が無効になった(今年2月)ことにはなかなか食いつきがいい。
 「パリ→ファッションの都→その代表がパリジェンヌ→そのパリジェンヌのパンツファッションが200年間も禁止されていた。それはないだろう…」

 「外出の時、女性は顔を見せてはいけない国もあるんですよ…。学校へ行くのも、(画像を見せて)ほら、この通り」

 こうなると、徐々に…「暑いだろう」「(完全に顔を隠す…ブルカ、ニカーブ…には)忍者みたい」「(顔を隠さないヒジャブには)顔が見えてるぅ!」
 まあ、この程度の反応ですね。
 ところがそれらの上っ面の反応のほかに、なかなか深いものも…

 「女子更衣室では、お互いに顔を出すんじゃないですか?」
 この質問には正しくは答えられませんでした。と、いうのはムスリムの女子生徒が体育の時間にジャージに着替えるかどうかわからなかったから。着替えるとしても、ブルカのまま着替えられるし…。ムスリムのマラソン女子選手が、短パンにTシャツで走っているのを目撃したことがあります。どうしてムスリムと分かったかって?ブルカを巻いて(?)いたからです。暑いでしょうが…宗教上やむを得ない。

 イスラム圏の大きな都市では、地下鉄等に、「女性専用車両」があるという。男子禁制の異空間で、ムスリムの女性達はどんなふうに過ごしているのか?
 女装して乗り込んだわけではないので、聞いた話ですが…
 日本の女性専用車両は、早い話が痴漢よけ。国土交通省では「鉄道事業者において、輸送サービスの一環として導入された女性等に配慮した鉄道車両」と定義している。つまり、男性の乗車を禁止する法的根拠はない。男が潜り込んでも大丈夫。男性利用者の協力のもとに成り立っているのが日本の女性専用車両。

ところが、イスラム諸国では、公的な場所における男女の隔離が行われています。その理由から女性専用車両の出現ということのよう。ただ…例えばインドネシアでは、宗教的理由よりは痴漢よけ…と、いわれているようですからぁ、「絶対これだ!」ということではないようですけどね。

 で、イランの女性専用車両内でのスナップ…
 ぎょ、行商人が行き交うという。菓子売り、下着売り…。なるほど、下着売りとはいいところに目を付けたものです。乗客の女性達は、井戸端会議よろしく賑々しく会話を楽しんでいるのだという。
 ブルカは外さないのか?婦警が混じっていて、「髪や肌をしっかり覆い隠しているかどうか」を、監視している可能性も…それはないか?女子学生などは、ブルカを緩めて、髪留めを見せ合ったりしているのだと。
 こうゆう話を聞くと、なぜか安心します。

 日本の男女差別(?)、とある男性は、「刑法では、顔に傷を負った場合、女性の方が賠償額が多い。男性への差別だ。ほかにも、女性の優遇がたくさんある」。
 顔の傷の場合は、差別ではなく、「区別」の問題。えっ?区別もおかしいって?だったら、顔の傷の賠償額は男女同額にすればよい。男に「出産しろ」と、言われてもできません。区別はしっかりとしていただかなければなりませんがね。