私は全然知らなかったが、
「合成の誤謬」という言葉があるそうだ。
ウィキペディアによれば、
合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、fallacy of composition)とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、かならずしも意図しない結果が生じることを指す経済学の用語。
だそうだ。
これだけではよくわからないかもしれないので、
ある方が書いていた例を挙げると、
例えば、
企業は経費削減のために人件費を抑える。
収入が減れば、勤労者は防衛のために支出を抑える。
日本の場合、GDPの6割を占める個人消費が落ち込む。
それが需要減退を招く。だから企業の売上減少を招く。
いわゆる「負のスパイラル」となってしまうということ。
少子化問題にも当てはまる。
所得が増えないから子供を産まない(産めない)。
少子化で内需が増えない。
景気が上向かないから給料が上がらない。
だから子供が産めない。
と繰り返されるパターン。
例えば買い物に行けば、
電車代やガソリン代がかかるし、
のどが渇いたり、お腹が減れば飲食店に入るだろうし、
隣の店に入れば、気に入ったものをついでに買うかも知れない。
でも、ネットショッピングだったら、
欲しいものを1クリックで買い物終了。
間接消費が省かれ、消費は膨らまない。
一つの行動だけでは影響が少ないし、問題にもならない行動が、
集まることで思わぬ方向に動いてしまう。
少し考えさせられた。