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徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

国枝選手単複ともに8度目の優勝、上地は全豪初制覇ならず

2015-02-03 05:10:29 | テニス
毎度お馴染みの国枝選手と上地選手。
今年も活躍してくれた。
特に国枝選手は単複ともに優勝し、
その実力を見せつけた。
特にこの全豪オープンは優勝を逃したことのない大会。
記録をどこまでのバス化が今後の注目である。

一方、女子の上地選手は2年連続の準優勝。
ダブルスは優勝しており、
後一歩で国枝選手にも近づく状況。
まだまだ若く、これからの活躍を期待している。
車いすテニスの世界ではこのふたりが大活躍。
日本の誇りでもある。


国枝が単複とも8度目の優勝、上地は全豪初制覇ならず [全豪テニス・車いすの部]
THE TENNIS DAILY 2月1日(日)10時0分配信

 全豪オープン(1月19日~2月1日/オーストラリア・メルボルン)の大会13日目、車いすテニスの部は男女のシングルス決勝が行われ、男子は国枝慎吾(ユニクロ)が前日のダブルス優勝に続き、全豪8度目の優勝を飾ったが、女子は上地結衣(エイベックス)が敗れ、全豪初制覇はならなかった。

 国枝はダブルスパートナーのステファン・ウッデ(オランダ)と対戦し、6-2 6-2で圧倒した。全豪は2007年に初出場して以来、一度も負けたことがない大会。しかも単複ともに出場してだから、8度目の優勝という偉業の意味はさらに大きなものとなる。「満足のテニスができた。何度勝っても同じはなく、新鮮な気持ちでうれしい。この“最高”が味わいたくてここに来ている」と喜びを表現した。

 30歳の国枝と44歳のウッデ。世界1位と2位。第1、第2シード。この全豪での対戦を含めこれまで43回戦ってきた長年のライバル関係。対戦成績は今回の結果で国枝の34勝9敗となった。

 国枝には明確なプランがあった試合だった。
「ウッデは世界ベストのサーバーで、自分は世界ベストのリターナーだと思っている。サービス対リターンの勝負で、そのサービスを崩すことができた」

 第1、第2セットとも第1ゲームのウッデのサービスを破った国枝がプレッシャーをかける立場にあった。国枝はリターンゲームでウッデがサービスモーションを始めるとともにベースラインの中に大きく入り、何度も力強いライジングリターンを放った。ベースラインの中に入れば両者の距離が短くなるため時間がなくなり反応が難しくなるが、国枝のサービスの読みと反応はすばらしく、攻撃的なリターンを次々に打った。

 ウッデは国枝の返球に慌てていた。よりよいサービスを打とうと無理に打つ場面も見られ、ときに頭を抱えるほどだった。国枝は4回ウッデのサービスを破っている。一方のウッデはリターンゲームで挽回しようにも、国枝のサービスがよく、ブレークチャンスは一度しかつかめず、それも破ることはできなかった。

「お正月返上でいろいろなトレーニングを取り入れ、体の使い方がうまくなった」と国枝。ベースラインの中で打球したあと、次のボールに対応するため、後ろ向きにくるりと車いすを一回転して移動することが何度かあった。相手に一瞬背中を見せながら打つフォアハンドが、「軸が安定して崩れなかった、バランスがよかった」「後ろを向かせたら、それは自分のテリトリー」とさらりと説明したが、そこまでの準備があっての、あの果敢な攻撃となるのだ。

 若手の成長を含め、全体のレベルアップを感じているという。男子テニスを強くしている存在ではないか? という質問に対して国枝は次のように答えた。国枝慎吾というプレーヤーがどういう存在かが見えてくる。

「自分が勝つためにどうすればいいかを考えた結果、結果として周りも強くなっていく。僕は周りの想像を一つ越えていく選手になりたい」

◇   ◇   ◇

 上地はイスケ・グリフィオン(オランダ)に3-6 5-7で敗れ、全豪初制覇はならず2年連続の準優勝に終わった。前日に、ジョーダン・ワイリー(イギリス)とのペアでダブルス決勝を戦い、その相手がグリフィオンとアニエク・ファンクォト(オランダ)で、4-6 6-4 7-5で下し大会2連覇を達成した。試合は3時間21分のロングマッチで、体力的にきつい中でのシングルス決勝となったが、条件は両者同じ。

 上地はダブルスを戦った際、グリフィオンがデュースサイドから打つサービスがよかったことを踏まえ、シングルスではややワイドに寄って準備をしたという。だが、その準備をも上回るグリフィオンのサービスからの攻撃だった。左利きの上地はサイド方向にポジションを押し出され、バックハンドで返球。その際、オープンコートができ、走らされて、リターンゲームはたびたび苦しくなった。「ここというときのフォアに課題がある。決める、つなぐ、つくるができなかった」と上地。オープンコートをカバーするフォアハンドに劣勢を跳ね返す力があればという場面は確かにあった。

 相手のグリフィオンは終始攻撃的だったが、上地はついていった。
 第2セットで上地が2つ、グリフィオンが3つのサービスダウンをして、上地が5-4でサービング・フォー・ザ・セットを迎えた。だが、セットポイントを握ったあとに2つのダブルフォールトをおかしてサービスダウンし追いつかれると、5-6でまたサービスダウンし、万事休した。トスが乱れ、集中を欠いていた。

 2012年にグランドスラムデビューを果たし、13年の全米で準決勝進出。そして昨年の全仏で初優勝を飾り、全米も制した。世界1位にもなった。重圧があるのではないかと尋ねられると「追われる立場だとは思っていない」とはっきりと返答。挑戦者として臨んだ大会で敗れたあと、「ひとつひとつの技術を磨きたい。判断力をつける、そのときそのときのベストな方法を選べる柔軟性を身につけたい」と次々に課題を口にした。まだまだ成長過程にある20歳だ。

(テニスマガジン/Tennis Magazine)

上地選手のウィキペディア

兵庫県明石市出身。明石市立明石商業高等学校卒業。先天性の潜在性二分脊椎症で、元々は装具をつけて歩くことはできていたが、成長とともに歩行困難になる。

小学校4年の終わり頃から車いすバスケットボールを始め、そのメンバーの紹介により、11歳から車いすテニスを始める。

14歳の時、史上最年少で日本ランキング1位になる。

2008年、全日本選抜車いすテニス選手権大会で初優勝し、それ以降6連覇中。また、ピースカップでも、2008年にシングルスで初優勝しており、2011年からは3連覇中。

2012年、高校3年でロンドンパラリンピックに日本代表として参加し、シングルス・ダブルス(パートナーは堂森佳南子)ともにベスト8入賞した。それまでは大会後にテニスを辞めるつもりだったが、パラリンピックという世界最高峰の舞台に立ったことで、テニスプレーヤーとして生きていくことを決断した。

2013年、マスターズシングルスで、オランダ人選手以外では初となる優勝。男子シングルスの国枝慎吾と史上初の日本人男女優勝であった。

2014年、全豪オープンダブルスでグランドスラム初優勝。全仏オープンではシングルス・ダブルス優勝。ウィンブルドン(ダブルスのみ開催)でダブルス優勝。グランドスラム3大会連続優勝を果たした(ダブルスのパートナーは、いずれもジョーダン・ホワイリー)。全米オープン(ニューヨーク)でもシングルス・ダブルスで優勝し、ダブルスで年間グランドスラム達成。

2015年、全豪オープンダブルスでグランドスラム連覇達成。
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