「マンキになるな!」っていうのは、ボクが10年ほど前に仕事をしていた小千谷地方でよく使われる方言(?)で、「生意気になるな!」とか「謙虚になれ!」っていう感じの言葉です。「マンキ」は「慢気」でしょうかね?
ボクはかつてこの「週アル」で、当時の高卒ルーキー:高徳に向けてこの言葉「マンキになるな!」を発したことがありました。2009年の「高徳への期待と懸念」っていうエントリーでしたね、確か。
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さて、今日の昼休みのことです。ボクが「さぁお昼を食べようか」って気分でおりましたら、アルビサポ仲間のKTさんがボクの職場にやってきました。「八百政さん、今日は仕事抜き。これ見ましたか?」ってボクに見せたのは、今日発売のスポニチでありました。そこには小さな記事でありましたが、仙台戦に向けたアルビレックスの記事が掲載されていました。それを見てKTさんは、「頭にきましたよ!」ってボクの職場にやってきたわけです。それが冒頭の記事。以下に抜粋を載せます。
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平井将生(24)は、鳥栖戦ではシュートゼロに終わり、「ボールがつながらなかったし、なんかモヤモヤしています」と不完全燃焼を口にした。試合後のリカバリーで黒崎久志監督(43)と話し合い、前線でのハードワークや「新潟のサッカーに合わせてほしい」と要求された。平井は「自分のスタイルは変えたくないんだけど」と言いながらも、結果が伴っていないだけに「新潟のサッカーがそうなら変えなくてはいけない」と悩みを明かした。それでも仙台戦については「神戸戦みたいにいいイメージを持ってやりたい・結果を出せばいろいろ変わってくると思う」と前向き。
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この記事を読んだKTさんは、「平井!なにを生意気いってるんだ!」と憤ったというわけです。ボクも「この時期にこんなこと言っているのか?」って残念な気持ちになったのが正直なところです。
黒崎監督が「新潟のサッカーに合わせてほしい」と言ったということは、「平井が新潟のサッカーに合わせていなかった」ということ。そして平井が「自分のスタイルは変えたくない」と言ったということは、「自分は新潟のスタイルではないサッカーをやりたい」という意志を持っているということ、さらに今までも「自分のスタイルでやってきた」=「新潟のスタイルではやってこなかった」ということであります。さらに「新潟のサッカーががそうなら変えなくてはいけない」などと、まるでキャンプ序盤のような台詞を吐いており、しかも「仙台戦で結果を出せば変わってくる」などと、あくまで「自分流(ガンバ流?)でやって結果を出せばそれでよし」というスタイルの発言であります。
「平井!マンキになるな!」ボクは切にそう言いたい。どうやら平井選手はまだ勘違いをしているようです。一昨年のシーズン14得点の栄光にすがり、現在のチームに自分自身をフィットさせようとか、新しいチームのスタイルに慣れようとかいう気持ちが希薄なのかも知れません。初心に返って泥臭くアルビのサッカーを追求しなければ、うまくいくわけはありません。2月のキャンプ当初の時期ならばまだしも、5月になろうとするこの時期に主力選手からこのような発言が出てくること自体、「ちょっと違うんじゃないの?」と感じます。
3月31日のガンバ大阪戦の前に、元徳島ヴォルティス監督である美濃部直彦さんのサッカー講座がありました。今回の平井の記事を読んで、その時の美濃部さんの言葉を思い出しました。
試合に出られない選手は、「移籍すれば試合に出られる」と勘違いしている。元のチームでも試合に出られない原因があるのに、それに気がついていない場合が多い。だから、移籍しても試合に出られないケースが少なくない。その原因がわかっていない。
まさに、昨シーズンにガンバで活躍の場を与えられなかった平井のことを、美濃部氏が語っているような気がしてなりません。
平井!目覚めよ!起きろ!そして名実ともにアルビレックスの選手になれ!そのためには、プライドも過去の栄光もすべて捨てよ!ガムシャラな風になれ!