アマゾンわんわん日記 2018

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「犬死に」じゃない?

2013年10月18日 | ブラジル雑記
サンパウロ市近郊の街で、製薬会社の研究所が動物愛護団体の活動家達に進入されました。

昨日午後4時ごろから、30人あまりの活動家達で研究所前で始まった抗議行動は、徐々にその人数が増え、夜半過ぎには150人にまで増えました。
彼らは昨日午後、研究所側と動物(特に犬)の扱いについて話し合いを持つ予定でしたが、研究所側が直前でキャンセル。
そのため、そのまま研究所前にいつづけ、午前2時ごろ、犬たちがいっせいに鳴き始めたのをきっかけに研究所への侵入を始めました。

研究所内には、研究用のねずみ、うさぎ、そして270頭あまりのビーグル犬が飼われていました。
彼らはそのうち、うさぎなどの小動物、そして200頭あまりのビーグル犬を運び出しました。







この研究所は、昨年「動物虐待」などでONG団体から訴えられており、その関係で今回の侵入事件も起こったようです。
研究所側は虐待の事実を否定。
研究のためにやむなく殺さなくてはならない場合も有るが、そうでない場合は研究用として使用した後は貰い手を捜して、すべてきちんとした飼い主に預けていることなどを主張していました。
また、ビーグル犬を使うのは、性質が温和で体格的にも研究に適している、純血種のほうが遺伝的な影響が出る要素が少ないと説明していました。
研究に使われている犬は、すべてこの研究所で研究用にと繁殖された犬で、活動家たちが研究所に残した60数頭の犬たちも繁殖のための親犬で、研究に使われる心配がないと判断したため残してきたということです。
研究所は「きちんと扱っている」とはいうものの、そこはやはり医療研究のために両眼がない犬、また冷凍にされた犬なども発見されたそうで、活動家達はショックを受けたようです。





研究所側の発表した写真のようですが、こんなに慕われたら、切ないですよね~。

運び出された犬たちのうち、一部の犬はどこに預けられているのかわからなくなっているそうです。
研究所側は「これで長年の研究も水の泡となってしまう。」とコメントしていました。
研究所側は「器物破壊 窃盗」などで活動家側を訴える姿勢ですが、写真などで顔なども明らかになっているにもかかわらず、現在までのところ逮捕された活動家はいないそうです。

薬の研究や医療の研究で動物実験が行われているという現実は、頭ではわかっていましたが、今回こうしてその現場、そしてそういう動物達を連れ出しに行ったという現場を見て、自分でも思いがけないほどショックを受けました。
動物好きとしては、犬たちがつらいめにあわなくなるのは喜ばしいことですが、研究が中断されたという点ではどうなんでしょうかね?
今まで研究で死んでいった犬たちが本当の「犬死に」になってしまうのでは...?と思ったりもします。

コメント (7)
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