アマゾンわんわん日記 2018

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また よろしくお願いします。

今日も「心の窓 鬼の目にも涙」

2014年08月22日 | ブラジル雑記






皆様、この言葉をご存知ですか?
そうです、こんな人でも(人でないけど)…



思わず、ほろりと涙する瞬間があるって言うことですね。

先日、リオデジャネイロ郊外で、妻を迎えに行こうとした男性の車が数人の強盗にあいました。
強盗は男性を車から降ろし、自分達の車に連れ込み、電撃強盗(そのままATMへ連れて行き、現金を限度額まで引き出させる)をしようとしました。
強盗団の一人は男性の車を奪って、それを自分達の拠点とするまで持っていこうとしたようです。

しかし、その途中、車を運転していた強盗は後部座席に誰かがいることに気がつきました。
後部座席にいたのは、男性の2歳になる娘。
チャイルドシートで眠っていて、父親が車から降ろされたことに気がつかなかったようです。

さて、後部座席に2歳の女の子がいたことに気がついた強盗はどうしたでしょう?

危ないことを考えていた、あなた!
残念でした~。

強盗は、そのまま近くの広場に車を乗り捨て、鍵をかけました。
で、たまたまそこにいたバイクタクシーをつかまえて、仲間達の待つ場所まで行かせました。
バイクタクシーを降り際に、タクシーのお兄ちゃんに車の鍵を渡し、「広場の車の中に、女の子の赤ちゃんが乗っている。」と告げました。
告げられたタクシーお兄ちゃんは慌てて近くのUPP(ファベーラの中の警察官詰め所)にバイクを走らせ、警察に報告。
警察官と一緒に車に戻り、車を開けてみると…

チャイルドシートで泣いている女の子。
後部座席前に設置されたDVDプレイヤーには、強盗が女の子をあやそうとしたのか、アニメの映画が流されていました。

女の子はそのまま近くのUPPに保護され、地域の人々によってミルクやおむつが集められ、父親が来るまで世話をされていたそうです。

一方、強盗団に連れ去られた父親。
赤ちゃんを連れ去った強盗から仲間に連絡が行ったのか、結局電撃強盗にはあわずに、携帯電話や現金など身につけていたものをとられただけで、AV.BRASILで車を降ろされました。
父親はすぐに近くの警察官詰め所に駆け込み、その後最寄の警察に行き被害届を提出。
そこで、娘が無事だったことを知ったそうです。

連れ去られた2歳の娘さん、最悪の場合も考えられただけに、無事に保護されたことは、本当に幸いでした。
2歳の赤ちゃんを解放した強盗、子供に危害を加えると罪が重いことを思ったか、赤ちゃんのかわいらしさを思ったか。
どちらにしても、赤ちゃんを解放するという選択肢が心の中にある人でよかったと思います。

できることなら、そういう優しさを忘れずに、強盗など働かずに普通の生活ができる人になってくれたら良いのに。

残念ながら、強盗団はまだ捕まっていないそうです。





コメント
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