アマゾンわんわん日記 2018

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刑期 278年

2014年08月28日 | ブラジル雑記


先日、隣国パラグアイで、ブラジルから逃亡していた元産婦人科医が逮捕されました。
この元医者はブラジルでは不妊治療の分野で有名な医者でした。
しかし、多くの患者に性的な暴力を振るったという罪で、2010年に合計278年の刑期を言い渡されていました。

医者に性的な暴力を振るわれた患者は、現在わかっているだけで40名近く、50件近い罪状が訴えられています。
現在名乗り出ている被害者の方は、「事情が事情なので、中には名乗り出ることができずに泣き寝入りをしているケースもあるのではないか。」と話していました。
また、被害者の中には、これが原因で離婚やパートナーと別れるという事態に至ったという人もいるそうです。

元医者は2010年に裁判にかけられ、前述したような途方もない刑期を言い渡されましたが、この時点で73歳でした。
ブラジルには70歳以上の受刑者は「家庭懲役(いわゆる謹慎みたいなもの)」を選択する権利があるそうです。
私も詳しくはわからないのですが…
このときに、40歳年下の妻の勧めで偽造した身分証明書でパラグアイに出国。
以来、そこで贅沢な暮らしをしてきました。

元医者の住んでいた住居は賃貸料が月額11000レアイス(約55万円)、乗っている車はベンツ、また逃亡後に生まれた二人の子供も高い私立の学校に通わせていました。
近所の人たちは、彼を外交官だと思っていたとか。
ただ、外出するときは、必ずかつらをかぶるなどの変装をし、レストランで食事をしていても、ポルトガル語が聞こえると、即座に席を立ったとのこと。
かなり緊張した生活を送っていたようです。

こうした生活のためのお金は、ブラジル国内ですべて調達され(さまざまな方法で)、それを陸路を使って(イグアスの滝近くの三国友好の橋経由が主なルートだとか)、現金で運ばれてきていました。
ブラジル国内、パラグアイ国内で、何人もの協力者がいたようです。

警察はパラグアイの警察と協力し、元医者の子供の通っていた学校にたどり着き、そこから内偵を続け、今回の逮捕に至ったようです。

前回の刑期が278年ですから、今回は何年の刑期が出るか?!
どちらにしても、もう77歳だそうですから、終身刑と同じですね。
ただし、どのような懲役の形がとられるか、そこが見所?

それにしても、278年の刑期って…!!













コメント (4)
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