アマゾンわんわん日記 2018

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1992年4月11日

2015年04月12日 | 人間
4月は色々な記念日があると以前に書きましたが、昨日4月11日は私一人の記念日でした。

私がブラジルについた日。

1992年4月11日

もう23年も経つのですね~。
早いね~。

ちょうど、リオの国際環境会議が開催された年でした。
フラメンゴ海岸の公園には、各国のパビリオンが設置され、大勢の人たちでにぎわいました。
この会議にあわせて作られたのが、「LINHA VERMELHA」。
国際空港からZONA SUL(南部地域)を結ぶ高速道路です。
この高速道路が開通したのも、環境会議が始まるぎりぎりぐらいだったような気がします。
あるいは、もう少し後だった?
私たちが到着したときは、AV.BRASILから海岸線を通るPERIMETRALという高架道路を通って、市内に向かったのでした。
そういえば、もうこの「PERIMETRAL」もなくなっちゃったのよね。
港沿いに走る高架道路で、市内向かうときは、右手にカンデラリア教会や歴史博物館、左手にマウア港に停泊する船を見ながら走るのが好きだったのに...

そのころ勤めていた職場は、SANTA TERESA という丘の上にありました。



職場が作られた頃はお金持ちの保養地で、環境の良いところだったらしいです。
近くには、スイス校や伝統のあるブラジル人私立校などもあり、静かな場所でした。
しかし、ブラジルでは「丘があるところにはファベーラが建つ」というわけで、私が勤務するころには、職場の向こう側もこっち側もファべーラに囲まれるという状態になっていました。



現在でも職場はありますが、さすがにもう少し市内に近い場所に移転したらしいです。

職場が移転したことは状況からいって仕方のないことなのですが、残念なことが一つあります。
職場を離れるとき、私たちは自分の好きな「木」を記念植樹するという習慣がありました。
私も、大好きな紫色の花の咲く「JACARANDA」を植えてきました。
植えたときには弱弱しい細い苗木だったのですが、その後何年かして立派な若木に育っているのを見て、とてもうれしく思ったものです。

その JACARANDA はどうなってしまったか?
丘の斜面に立って、たくさんの紫の花を降らせていた IPE ROXO の木はまだあるのか?
小さなサルがたくさんやってきていたバナナの木は?
たくさんの実をぶらぶらぶら下げていたアボカドの木は?
門を入って、階段の下にあった、赤い実をつけたコーヒーの木は?

たくさんの美しい樹木の様子が、次から次へと思い出されます。

実際にはもうどの木も残っていないかもしれません。
でも23年前、初めてブラジルという土地にやってきて、驚きと憧れをこめて眺めてきた木々は、そのころ一緒に過ごした職場の人たちの思い出とともに、いつまでも私の記憶の中で鮮やかな色の花を咲かせ、豊かな果実を実らせ続けています。







コメント (2)
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