ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME9 V:The Field of Kormallen (1)

2007-04-12 23:19:57 | Tolkien・HoME
しかし,LOTRの下書きとしては,ここからは注目ですよ。。。とは言っても,実はこの章もまた早いうちから決まっていたそうですが。。。,違いもあるようなので,覗いてみましょう。

ホビットの冒険にも出て来た大鷲が,グワイヒアという名(1951年にこの名になったそうです。以前はGwaewarとかでしたね)でシルマリルに出て来たThorondorの子孫である事は正式版通りですが,彼の兄弟の名がLhandrovalと難しい綴りになってます。
ちなみに,グワイヒアはWind-lordですが,LhandrovalはWide-wingだそうです。

初期の下書きでは,サムが目覚めて最初にガンダルフを見た時の驚きが入ってないそうです。(原作ですから,目覚めのシーンはサムです。(^^;))いきなり,
「昼? 何日の昼だ?」するとガンダルフ「新年の3日目じゃ。もしホビット庄紀年なら3月28日じゃ。しかしゴンドールではサウロンが倒れあんたが火の中から運び出されて以降既に新年じゃよ。」

「何着たらいいんです?」とサム。ベッドの下にたたんである,旅の間に着ていたぼろぼろの服しか見えなかったので。「ある物でよいがの。絹も麻も鎧も紋章も,それには及ばぬじゃろう。しかし,後で見ておこうかの。」(The clothes that you were found in. No silks and linen, nor armour or heraldry, could be more honourable. But afterwards we shall see.
実はこのガンダルフのセリフ,1966年までそのまま残ったのだそうです。つまり初版はこのまま出て行ったのですね。

ローハンの騎士達が贈った初期の賛辞はこうでした。

Long live the halflings! Praise them with great praise! Cuio i Pheriannath anann, aglar anann! Praise them with great praise! Hale, hale cumath, wesath hale awa to aldre. Froda and Samwis! Praise them! Kuivie, Kuivie! laurea'esselinen! Praise them!

吟游詩人の歌の後,アラゴルンは立ち上がり,皆も立ち,テントを準備して,食べ,飲み,楽しく過ごしました。フロドとサムはアラゴルンと一緒に王座から降り,ふと見ると,王のガードの服を着た小さな人物がいます。こんな所に子供? するとサム,「あれはペレグリンの旦那ですよ。我々以上に話がありそうです。全部聞くまで何週間もかかりそうだ。」フロド「そうだね,どこかに閉じこもってノートを取らないと,ビルボがっかりするよ。」

次回は,この辺りの書き直し,と,できれば,この章の最後についている,お楽しみThe Story Foreseen From Kormallenを紹介したいと思います。

Run!Run!Run!