ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME9 VII : Many Partings (3)

2007-04-20 22:27:05 | Tolkien・HoME
その後これらの話はどうなったのか,見てみましょう。
Merethrondという場所が出てきます。ゴンドールの,いわゆる宴会場。これは最初白の塔の中でしたが,北側に移ります。西側にThe King's House,これは王様の居住区でしょうか?(いや,たまに生きてる王様ではない王様を物指している場合があります(^^;)が。。)

ガン=ブリ=ガンは,今度は森の外側でお目通りします。今回も,彼と2人のリーダーが,王様と言葉を交わします。でもそのシーンもやがて書き換えられます。

ローハンの兄妹からメリーにプレゼントされる角笛は,ドワーフ(もしくはDale)がエオルの為に作ってくれた物で,彼が北から持ってきた,という事になっています。(まだ,Scatha the Wormじゃないのね(笑))

ロリアン組とのお別れになる所へ向かう描写は,初版ではやや違うそうですよ。
September came in with golden days and silver nights. At last a fair morning dawned, shimmering above gleaming mists; and looking from their camp on a low hill the travellers saw away in the east the Sun catching three peaks that thrust up into the sky through floating clouds: Caradhras, Celebdil, and Fanuidhol.
美しい描写だったので,思わずメモって引用しました。第2版以降はもっと長くなっているようですね。

6巻既読前提の Harry Potter and the Order of the Phoenix (4)

2007-04-20 22:04:05 | ハリポタ5巻
Chapter 6: The Noble and Most Ancient House of Black
前回の記事はこちらこちら

ここでついに6巻既読にふさわしい話題が出て参りましたねっ! 家系図タペストリーの前で,シリウスの弟レグルス・ブラックについて語っている所です。ハリーは,彼が亡くなったのは「some fifteen years ago」である事を見つけてますね。この本は5巻ですから,ハリーは今15才,つまりレグルスが亡くなったのは,ハリーが生まれた頃の事です。これはこれは,大変貴重な情報をゲットしました。

彼が一体何に驚いてデス・イーターを辞めようとしたのか,何故ヴォルデモートの分霊箱をかっさらう気になったのか,考えるのに,よいヒントになります。

純血は皆親類で,シリウスとウィーズリー夫妻はいとこ?というような事も話してますね。という事は,ハリーのお父さんジェームズは純血ですから,純血家系と親類なわけですね。ハリーはのちに財産を相続するはめになりますが,実はそんなに突飛な話ではないかもしれません。ブラック家と血縁があったとしても全然不思議ではないんですね。(もっともハリー自身は純血ではないので,ブラック家的には,血縁は切れてるでしょうが。(笑))

トンクスのお父さんは,今までてっきりマグルだと思ってました。(汗) マグル生まれの魔法使いですね。。

そうそう,ロンがついに名前を口に!‥で,シラブルを教えてくれた(笑)ので,vol de mortか! これ,フランス語だ!(ローリングさん,フランス語専攻です) 英語に訳すと,flight of death(死の飛行)かなあ。で,しかもflight ofはイディオムで「一連の」という意味もあるんですよ。おおお~よく考えられた名前なんですねぇ。


6巻既読前提の Harry Potter and the Order of the Phoenix (3)

2007-04-20 01:28:39 | ハリポタ5巻
Chapter 5: The Order of the Phoenix
前回の記事はこちらこちら

この時うっかりビルが見せた「建物のようなプラン」は一体どうなったのでしょう? それは魔法省の図だったのか,全く別の(とすれば7巻に登場する)建物なのでしょうか?

マンダンガスが役に立つとの事ですが,ダンブルドア先生に忠実なそうで,校長亡き後,ハリーにとっても何か役立つ事をしてくれる事はあるのでしょうかねえ?

ああ! ワームテールが,デス・イーター仲間にシリウス犬の正体をばらしてたんだ。今頃気付きました。(スネイプ先生情報でしょうかね?(笑))それで,キングス・クロスでドラコに言われたんですね。

この章のモリー母さん,ホントに異常なほどのすさまじい情報統制です。いや~~いつもは,女性として憧れの人なんですが。。。(汗) この母さんの「matriarch」ぶりは,どこか蛙お婆にも通じる物があります。(大汗) シリウスがこれまでハリーに与えてきた情報は,そんなに出過ぎた物とは思えませんがねぇ。スネイプ先生がデス・イーターとバラしたのも彼じゃありませんし。(知らなかったのかしら?) 

ルーピン先生,さすが「先生」経験者ですね。モリー母さんにもシリウスにも言う事が誰よりも適切で,穏やかで,優れた人ですよねぇ。。。


HoME9 VII : Many Partings (2)

2007-04-20 01:04:12 | Tolkien・HoME
エオメルがファラミアとエオウィンの結婚をアナウンスする場面,その後エオウィンがアラゴルンに言うセリフは正式版と一緒だそうです。

<下書き>
アラゴルンは仲間達と旅を続けます。ヘルム峡谷で休憩。レゴラスはギムリと一緒に燦光洞を見学。でも彼は言葉なし。次はファンゴルンへ行こうと言うと,ギムリは嬉しくなさそう。(笑)
オルサンクでは,エントの作業が進んでいました。木の鬚が彼らを出迎え,彼らの活躍を賞賛します。ガンダルフも彼の仕事ぶりに感謝して,長いさよならを交わします。(笑) メリー,ピピンも彼にさよならを言います。すると木の鬚はまた水を勧めます。前より大きくなったようだと言いますが,急に悲しそうになり,エント女の話を聞いたら,知らせておくれ,と,言います。アラゴルンが,東の国はオープンになったと言うと,木の鬚は首を振り,「遠い。」
レゴラス,ギムリはここでさよならです。ファンゴルン経由で,それぞれの国許へ向かいます。後で裂け谷へメッセージを送りましょう,と,言いますが,エルロンド「シャイアの方へ送ってくれ。」

その後一行はローハン谷に入ります。ピピンがパランティアを覗いたその場所で,お別れです。ピピンは「それを使って友達に会いたいなあ。」と言いますが,アラゴルンは「もう,1つしかないから,王が持たなくてはならない。でも,私の国は北にもあるから,そのうち会いに行けるだろう。」

そして彼らはゆっくり進みます。既に夏は過ぎました。ガラドリエルとケレボルンは,おぼろ谷登路からロリアンへ向かいます。エルロンドとガンダルフはホビット達と一緒に裂け谷に入りました。
</下書き>

アラゴルンとピピンとパランティアの関係が,正式版より「ゆるい」ですね。裂け谷では,ビルボが,フロドに帷子と剣(ミスリルとつらぬき丸?),サムに本,メリピピにはたくさんのアドバイスをプレゼントします。

サルマンのその後については,‥

<下書き>
メリーがタバコを返してくれた事に対して,サルマンは「そうだ,私のだ。愛情を込めて手に入れたのだ。」彼は突然感動して,「ありがとう,お前は正直なようだ。よい事を教えてやろう。シャイアに入ったら,Cosimoに気を付けるのだ。急げ。さもないと,葉がなくなるぞ。」するとメリーは「ありがとうございます。彷徨う事に疲れたら,シャイアに来て下さいね。」
</下書き>

おお~いいなあ~,こっちの方が好き!(笑)
初期のホビット庄の掃蕩には,サルマンは悪さしていないようです。2つ先の章ですが,楽しみにしましょう。

でも,この後トールキンさんは,「?」マークをつけ,サルマンのプライド,苦しみ,悪意は,メリー・ブランディバックごときに折れる物ではない,と。。。

初期のアルウェンのプレゼントについてです。
<下書き>
「‥‥私の代わりに(避難所へ)行きなさい。」と言って,髪から星のような白い宝石を取り出し,「これをお持ちなさい。エルロンドは拒まないでしょう。」
</下書き>

しかしこれは書き換えられます。
<下書き>
「ガラドリエルの玻璃瓶をお持ちなさい。キアダンは拒まないでしょう。(この宝石は)エルフの石と夕星姫の思い出の品として,身に付けなさい。」
</下書き>

Elfstone and Evenstar with whom your life has been wovenなんですよね。「あなたの人生と共にあるエルフの石と夕星姫」

Run!Run!Run!