ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire 感想

2007-04-15 22:00:22 | ハリポタ4巻
最初にいきなりトム・リドルの犯した尊属殺人を取り上げ,3巻までの子供向けファンタジー気分を一掃。そして,デス・イーターという,恐ろしいヴォルデモートのサポーター達が紹介されます。

話は一気に暗くなりますが,一方,この巻の構成は他の巻では見られないユニークな面白さです。毎年の学校行事を変更し,外国の魔法使いを招待して,数百年振りという行事を敢行,それぞれとてもエキサイティングなタスクを1つ1つ達成して,最後に辿り着くのは,全然期待してなかったけど(汗),ヴォルデモートでした。

1つ1つタスクを達成して最後にヴォルデモート‥,7巻もそんな構成になりそうな予感がしますね。という事は,4巻には,7巻の伏線となるようなヒントが隠されているのでは? と,余計なおせっかいを考えたくなります。(笑)

この巻の重要なポイントは,スパイですね。ヴォルデモートの忠実な部下が,ホグワーツの新しい先生に化けて学校に侵入しました。犯人は,しかし複雑な家庭の事情を持つクラウチ Jr.という人物です。最後まで白黒はっきりしなかったクラウチ Jr.。偽ムーディの化けの皮を最初に見破ったのは,これまたスパイ疑惑のスネイプ先生というのは何とも興味深いです。

ムーディ先生の「実際の許されざる呪文がどんな物かは6年まで見せるつもりはない」発言の意味を知った時は,超びっくりでした。本当に6年でDADAの先生が実技を「披露」したんだもの。(汗;)ったく,ローリングさん,お好きですね。(笑) しかし同じ法則があるのなら,ヴォルデモートが復活祝いに来なかった3人について触れ,スネイプ先生について言う「He will be killed, of course.」というセリフは非常に怖いです。(汗)

この巻で,スネイプ先生は元デス・イーターだけど,自分達の味方だという事を,ダンブルドア先生が魔法省に証拠を提出しているという事が明かされますね。しかし彼は,6巻で,ヴォルデモート,ダンブルドア先生,両サイドの懐深くに入り込む事ができる,驚きの二重スパイだったという事が判明します。もはや「どっちの味方?」という事より,「何が彼のゴールなのか?」を問うべきなのでしょうね。ダンブルドア先生は,最期まで,スネイプ先生は自分達のサイドだと言い張り続けています。スネイプ先生が「ゴールとしている物」が,きっと,ダンブルドア先生と同じなのだと思います。。。

シリウスという人物を改めて見ると,次の5巻では血気に逸り過ぎな面ばかり目立ってしまいますが,本来,論理的で頭のいい人という事がわかりますね。監獄は情報収集には最高の場所(汗)ですね。彼の情報は,推測の及ばない所は仕方ないですが,当る所はきちんと的を射てます。

ハリーは,よく「成長しないヒーロー」と言われましたが,4巻ではかなり大きく成長してますよね。魔法使いの世界では「成人している」お兄さんお姉さんと対等に戦い,良い結果を残してきました。クラムと対等に渡り合った場面もありました。よく,有名スポーツ選手などは,プレッシャーが力になる,と発言しますが,ハリーの場合も,まさにそんな事が言える年でした。

これからいよいよ問題作の5巻に挑戦です♪


HoME9 V:The Field of Kormallen (2)

2007-04-15 15:56:55 | Tolkien・HoME
ついに,The Children of Hurinが出ちゃいましたが,HoMEまだ終わっておりません。(^^;) でも今日は久しぶりに筆が進みましたよ。

<下書き>
最初にフロドとサムは別々にテントに連れていかれ,古い服を脱がされ(でもきちんとたたまれました)きれいな麻が渡されました。ガンダルフが子供のような騎士と一緒にやってきました。フロドとサムは彼を見て驚きます。彼は剣を持ち,エルフのマントとミスリルの鎖帷子を持ち,サムには金箔のコート,さらにフロドの右の中指にはめる,ミスリルでできた,宝石をつけた指輪を持っていました。でも,彼らが本当に驚いたのは,その騎士は,ピピンだったからです。「話を聞くのに何週かもかかりますだ。」と言うサムに,「でも今は祝宴の時間だからね,後でフロドはミナス・ティリスの塔にこもって,ノート取りだ。でないと,ビルボがっかりするよ。」
</下書き>

しかしこれは変更,ピピンはカットされます。(残念!)

<下書き>
ガンダルフは(1人でやってきて)フロドの中指に,細いミスリルの星のような宝石をちりばめた指輪をはめてあげました。準備ができたら,2人はそれぞれサークレットをして祝宴へ。そこには,王様になったアラゴルンと,エオメル,他の武将と,レゴラス,ギムリがいました。しかし,ワインを配りに来た銀と黒の服を着た,子供のような騎士にサムはびっくり。ピピンでした。ピピンは「祝宴が終わったら,まずガンダルフ(の話)だ,彼はもはや以前の近しい彼ではないよ,以前のように笑ったり,話したりしているけど。」

夜も更け,美しいイシリアンで,フロド,サム,ピピン,レゴラス,ギムリはじっくりお話。そしてガンダルフが「王様の手は癒しの手じゃ。しかしあんた達は,死の縁まで行った。まだ休養が必要じゃ。フロド,サムだけでなく,ピピンもじゃ。」
</下書き>

書記の下書きでは,祝宴の翌日にミナス・ティリスへ向かったそうですが,やがて何日か滞在する事に。皆,イシリアンのいろいろな所を訪ねて楽しんだようですが,サムだけは,じゅうの姿を求めて彷徨ったとか。彼は,ゴンドールが包囲された時,50頭ものじゅうがいたけれど,皆殺されたと聞いて,大変残念がったそうです。

さて,いよいよここから「The Story Foreseen From Kormallen」です。

<メモ>
ギムリ,ピピン救出の様子を語る。
船でゴンドールへ向かう。
メリー,ファラミア,エオウィンの話。
エレスサール王,戴冠式,Berithielの裁判。
ホビット達,結婚式の為に滞在,アラゴルンとフィンドゥイラス,ファラミアとエオウィン。
ホビットはエオメルと一緒にローハンへ。セオデンの葬式。
サルマンを訪ねる。恩赦。
裂け谷で。ビルボに会う。彼は年を取っている。つらぬき丸とミスリルをフロドにプレゼント。
シャイア,Cosimoとロベリア。ロベリアは混乱の中,発作を起こして死ぬ。サム,木を植える。1~2年静かに過ぎる。フロドとサム,末つ森へ。エルフを見る。フロド,Havensへ。ビルボにさよならを言う。
サムの本
</メモ>
ちなみに,この当時,フィンドゥイラスとはアルウェンの事。

クリストファーさんの解説。このメモは,この章が書かれた時のものだろうとの事です。ギムリがピピン救出の話をするって,ホントは正式版にはないんですけど,彼は,ペレンノールで?死体の山から救出された事になっていたそうです。そして,ファラミアとエオウィンの結婚について言及されたのは,この時が初めてだそうです。ビルボが年を取り,既にフロドにつらぬき丸やミスリルをあげた事を忘れているという記述も初めて。フロドがビルボにさよならを,というのは,え~~!?ですが。。。,

ラストについては,
サムとフロドは海の傍の緑の国へ行く,とか,
サムとフロドは年を取って西へ船で行く,とか,
いろいろ考えられたそうですが,1944年11月には,フロドは,ビルボ,エルロンド,ガラドリエルと共に,西へ発つという事になっていたそうです。だから,クリストファーさんは,上の「フロドがビルボにさよなら」は書き間違いでは?と考えているそうです。

サルマンについても,ラストはなかなか決まらず,放浪の魔術師になったとか(以前その話は見た事ありますね),オルサンクを出て以降行方不明になったとかのような話もあったようです。

The Nightingale Gallery : Chapter 8 (3)とChapter 9

2007-04-15 11:29:23 | Athelstan・Doherty
お話はいよいよ起承転結の結に入ってきたと思いますが,Cranston卿とAthelstanは,John of Gauntからの招待で,競技会(槍試合ですかね?)を見にいく事に。CranstonはMaude夫人を連れて行きますが,彼は何故かAthelstanにBenedictaを連れてこないかと。。Athelstan,何故バレたんだ?!と焦ってます。(笑)いや確かに,どこで見ていたんでしょう。(爆)

この頃ずっとCranston卿って誰かに似てると思ってましたが,あ~~~~そうだ,ハリポタ6巻に出てくる,ナメちゃん,いや(^^;),Horace Slughorn先生。天真爛漫な太ったおっちゃんと思わせてしっかり策略家な所,とかが。

John of Gauntの許可を取って試合を抜け出した2人。MaudeとBenedictaを置いてお出かけですが,その隙に御婦人方の間に入った紳士を見て,Athelstanは嫉妬。。。(こら,君は坊さんでは‥!)

その夜,2人はGauntと王様にお目通りする事になるのですが,幼い王様は(可愛かっただろな~~♪)年齢よりずっと利発。さすがBlack Princeの子ですね。彼(リチャード2世(1367-1400))は,後にカンタベリー物語で有名なチョーサーと仲良くなるそうですが,チョーサーが書いた原文がちょっとだけ載ってますよ。当時の英語って実際どんなものだったか,垣間見る事ができて,興味深いですね。Beowulfなどは,現代の英語とは似ても似つかないもの(^o^;)でしたが,チョーサーの英語はかなり英語っぽい(笑)です。


6巻既読前提の Harry Potter and the Goblet of Fire (28)

2007-04-15 01:16:23 | ハリポタ4巻
Chapter 37: The Beginning
前回の記事はこちら

ここにダンブルドア先生の名台詞中の名台詞があります。例の「what is right, and what is easy」ですが,全体を載せてみましょう。
"Remember Cedric. Remember, if the time should come when you have to make a choice between what is right, and what is easy, remember what happened to a boy who was good, and kind, and brave, because he stayed across the path of Lord Voldemort. Remember Cedric Diggory."
と,全体は,セドリックを悼みつつも,彼を称える言葉になっています。いや~いよいよ7巻の発売まで100日を切って,みょーにセンチメンタルになるんですが(汗),7巻の最後には,もうダンブルドア先生はいません。一体誰が,ヴォルデモートを「vanquish」したハリーを評価してくれるんでしょう? ひょっとして,この時ダンブルドア先生は,7巻の最後でハリーを賛辞すべき言葉を,もう言ってしまったのかもしれないな~,な,気になってしまいました。

しかしホントに,7巻の最後にしめくくりのまとめをするのは誰なんでしょうね?

その名演説の直後,ボーバトン,ダームストラングとのお別れシーンです。フラー,クラム,そして亡きセドリックともしっかり友達になっているハリーが素晴らしいですね。ロンがクラムと話をするハーマイオニーを覗いたり,サインをおねだりする所が‥‥。(爆) ハリーは,18才のお兄さんクラムと「対等」のライバルと認められたのに,このロンの子供っぽさは‥‥?(^^;) でもこれが本来の15才なのでしょうね。

ハリーはトーナメントの賞金を,F&Gに「投資」する事にしましたね。自分でキープする気がないのなら,きっとこれがベストの決断ですね。ここで初めてシリアスな双子を見ました。(でも5巻でもっとそれどころではないシリアスな目に遭いますが。。(汗))

ハーマイオニー,どうしてリータ・スキーターをダンブルドア先生に「提出」しなかったのか,いつもの彼女らしくない行為に,5巻の発売までちょっとドキドキでした。結局悪い事にはならずにほっとしましたが。。。。

上の以前の記事にも書きましたが,ハリーはあんなに辛い目に遭ったのに,シリウスに十分に付いてもらえず,十分な休養も取れず,苦しい膿を出し切らないまま,5巻に突入してしまうんですよね。それであの異様な怒りっぽさになるわけですね。。


Run!Run!Run!