橋本屋吉次郎電子日誌

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刃物の街、関

2016-10-16 | ツーリング

岐阜市に隣接しる関市は、我が家から見ると奥美濃や飛騨へ出かけるときの入り口にあたり、何度も通過していますが、ゆっくり立ち寄ったことはありませんでした。

今回は、知っているようで知らない関市を訪問してみました。


関鍛冶伝承館
所在地: 岐阜県関市南春日町9-1
開館時間: 9:00〜16:30
休館日: 火曜日・祝日の翌日(いずれも休日を除く)
入館料: 大人200円,子供/小中学生 100円

関は700有余年の伝統を持つ 刃物の町です。
ドイツのゾーリンゲン(Solingen)、イギリスのシェフィールド (Sheffield) と並んで、「刃物の3S」と呼ばれているそうです。
 
 


伝承館では、関市に伝わる鍛冶の歴史や刀がどのようにして出来上がるのかを知ることができます。
また、関市の職人たちが作った歴代の刃物も展示されています。
カスタムナイフ作家のコレクションなどもあるので、日本だけでなく世界の刃物も見ることができました。


近くにある、フェザー安全剃刀(株)関工場
 

その一角にある



フェザーミュージアム
所在地: 岐阜県関市日ノ出町1ノ17番地
入館料: 無料

1Fはフェザーの商品紹介及び歴史
と、まぁこんなもんでしょと思ってみましたが、2Fがすごい!
「切る」に関して、科学的・歴史的・文化的といろいろなアプローチで研究・展示されています。
また、刃物だけでなく、医療機器・理容器具のコレクションにも圧倒されました。

道を挟んで向かい側にある刃物会館


刃物の機能美に魅せられて、ナイフの一本でも買いたい衝動に駆られてしまいました。
でも、所有するだけに飽き足らず、切りつけたくなるかもしれないのでやめておきます。自制心のなさは、よくわかっています。

ここらで、少しはやい昼食をとることにします。


やまなみ
所在地: 岐阜県関市西本郷通4-6-16
営業時間: 11:00~14:30,17:00~22:00(LO21:30) ※金・土は24:00まで営業
定休日: 水曜

のれんには「酒肆肴処」とありますが、昼間は日本料理店として営業しているみたいで、この日も法事の昼食で利用されている方も見えていました。

選んだのは、


鮎ソースカツ丼
関市では「関あゆ丼」というB級グルメを売り出し中です。
定義は、「鮎」と「ごはん」が同じ器に入っていればよく、調理方法は自由と単純明快です。
そして、何とこの店ではソースカツ丼にしてしまったのです。
天ぷらでもフライでもなくソースカツなんていかにもミスマッチなんですが、意外や意外これがイケます。
鮎のカツが思いのほか柔らかく、酸味のきいたソースによく合います。
たっぷりキャベツもみずみずしくおいしい。
鮎のホネせんべいもアクセントになって良いですねぇ。
こちらの丼、4月〜10月の提供です。


関市円空館にやってきました。


 


駐車場から350m、徒歩5分かかります。

さっそく、竹林の中を進みます。
 

弥勒寺跡
 

かつてこの地はムゲツ(毛津)氏とよばれる豪族が治めていました。
飛鳥時代の壬申の乱で活躍したため、たいへんな力を持っていたようです。
そのムゲツ氏の氏寺が弥勒寺です。

その後、弥勒寺は廃寺となっていましたが、近世になって、諸国をめぐった後の円空が再興したのでした。


塔跡


金堂跡


講堂跡


経蔵跡

駐車場から円空館までは、その間にある円空の墓や弥勒寺跡を散策していただきながらご来場いただくというコンセプトで造られています。
 

弥勒寺跡からさらに竹林を進むと、
 

円空の墓がありました。
 

円空館が見えてきました
 


関市円空館
所在地: 岐阜県関市池尻185
開館時間: 9:00~16:30
休館日: 月曜日(祝日を除く),祝日の翌日(土・日・祝日を除く),年末年始(12/29~1/3)
入館料: 大人2 00円,中学生以下 無料

関市観光のアプリをダウンロードを勧められました。
これにより、入場は無料になりました。


・・・・が、よく見れば、関鍛冶伝承館も無料になったではないですか!

1632(寛永9)年、岐阜県で生まれた円空は、近畿地方から北海道の各地を遊行し、人々の幸を願いおびただしい数の仏(円空仏)を彫りつづけました。
現在でも、円空仏は全国に約5,000体残っているそうです。
円空館では関市に数多く残されている円空仏のうち約30体が公開されています。

駐車場に帰ってきました。
東側も弥勒寺の遺跡跡ですが、発掘作業をしているのでしょうか。
 

現在の弥勒寺です。
 


境内には円空仏がごろごろしていますが、レプリカでしょうね。


円空入定塚


円空は64歳の時、己の死期を悟り、弟子に後事を任せました。
そして弥勒寺の南に位置するこの長良川河畔に穴を掘り、多くの里人に見守られ念仏を唱えながら自ら土に埋もれ入定を果たしたそうです。


円空は「この藤が咲く間は、この土中に生きていると思ってほしい」と言い残したそうです。

コメント (4)
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