橋本屋吉次郎電子日誌

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松山城(伊予国) 前半

2017-01-20 | お城巡り(日本100名城)

湯築城から市電にて移動、「警察署前」停車場下車、徒歩にて松山城に向かいました。

松山城は4回目の訪問ですが、過去3回はロープウェイまたはリフトを利用しました。
今回は、ロープウェイ・リフトに平行してある東雲口登城道を使って登城します。


登城道の入口には、松山城初代城主 加藤嘉明の銅像があり、登城されるお客様をお迎えしています。
加藤嘉明は、豊臣秀吉の子飼衆で、賤ヶ岳の七本槍・七将の1人です。
関ヶ原の功績により伊予松山初代藩主となり、松山城を築き始めました。
その後、25年もかけて整備し続けていたのですが、完成前の1627(寛永4)年、会津藩へ移封されました。
43万5,500石に加増されたわけですから、悪い話ではないですが四半世紀かけて築いた城の完成を見られなかったのですから心中複雑だったことと思います。


東雲神社


登城道は左脇です。

松山城に限らず、平山城はかなり高いところに建てられているよう見えますが、実際はそれほどでもないことが多く、ロープウェイ降り場がある長者ヶ平まで、徒歩でも10分かかりませんでした。
なんと、ロープウェイを選択した家内よりもはやく到着しました。
ただ、大汗をかいてしまい、急遽土産店でフェイスタオルを購入する羽目になりました。
 

コートを着ていたとはいえ、1月に汗拭きタオルを買うとは思っていませんでした。
しかも、東雲口登城道周辺にはこれといった遺構は見られませんでした。


ロープウェイ・リフト降り場から進むとまもなく、ご覧の分岐点があります。
右手に進むと本丸、正面に見える下り坂は県庁裏登城道です。もうひとつ左にも下り坂があり、これが東雲口登城道です。

本丸に向かって進むとすぐにこのような光景が眼に飛び込んで意気高揚します。
 


揚木戸門
築城当時からつくられ西の大手門ともよばれていたそうです。


こちらは大手門
黒門口登城道で登城するとここに到着します。
今回は帰路で使うことにします。


太鼓櫓に向かって歩いていくと、登城路は180度回転反対側を向きます。


戸無門
昔から門扉がないので戸無門と呼ばれ、鏡柱にも扉を取り付けた痕跡がありません。
堅固であるはずの城門なのに戸がないとは?
「きっとなにか罠が仕掛けてあるに違いない」と敵兵に思わせてしまう心理的な意味があるようです。

再び180度屈曲すると今度は強固な門に出くわします。
筒井門
 

実はこの門の奥、石垣の陰にも一つ小さな門である隠門があります。
筒井門の攻略に集中している敵兵に対して、気づかれず隠門から出て背後を突く仕掛けです。
 

筒井門続櫓
 

巽櫓
 

太鼓門
 

太鼓櫓
 


本丸に到着しました。
売店もありますので、暑いときはこのあたりでひと休みするとよろしいかと思います。


左から小天守、大天守、二ノ門南櫓
ここから先(本壇)は有料区域です。
入場料: 大人 510円,小人(小学生) 150円
開館時間: 9:00~16:30(12月~1月),9:00~17:00(2月~7月,9月~11月),9:00~17:30(8月)
     (本丸広場 5:00~21:00(11月〜3月 5:30〜21:00))
休館日: 12月第3水曜日(大掃除)


一ノ門


筋金門東塀
狭間と石落としがよくわかります。


筋金門

松山城は連立型天守といって、大天守・小天守・南隅櫓・北隅櫓を仕様に配置し、その間を渡櫓で互いに結んだ造りになっています。

このため、なんとかここまで攻めることができたとしても、足を踏み入れた瞬間に四方から矢や弾が飛んでくるという恐ろしい目に遭います。
 


南隅櫓と十間廊下


北隅櫓


小天守


大天守
創建時には、現在、五重天守が建てられていたと言われていますが、1642(寛永19)年に三重に改修しています。
本壇がある標高132メートルの本丸広場の一部は谷を埋め立てているため地盤が弱かったからとも、武家諸法度の意を受けて、江戸幕府に配慮したためともいわれているが理由は不明です。
この三重天守も1784(天明3年)年に落雷により焼失、現存する大天守は、1854(安政元)年、落成した3代目の天守で、連立式三重三階地下一階構造の層塔型天守です。


穴蔵
大天守地下一階は米倉・穀倉になっておりその入り口。現在は大天守入り口となっている。
なお、日本百名城スタンプは天守閣受付で押すことができます。

大天守からの眺め


本丸


二の丸庭園が見えます。


西には湯築城跡がみえます。

松山城は見所が満載で、まだまだ書き切れないので後半に続きます。

コメント (2)
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