愛媛県・高知県のお城廻り2日目です。
松山市内のホテルで朝食をとり、車で1時間ほど、大洲市にやってきました。
大洲は山間部ですが、肱川の海運に恵まれた交通の要所でした。
大洲城は、1331(元弘元)年、守護として国入りした宇都宮豊房によって築城されたといわれ、その後、藤堂高虎等によって大規模に修築がなされ、伊予大洲藩の政治と経済の中心地として城下町は繁栄していきました。
第一観光駐車場(無料)に駐車し、大洲城をめざします。
西門跡
西門
大洲城の搦手にあたり最南部に位置していました。
傍らには西門櫓が建てられていましたが、現在では大洲高校の校舎に変わっています。
三の丸松並木跡
クロマツの並木があったそうですが、マツケムシの被害によってすべて枯れてしまっています。
中村修二氏顕彰碑
LEDの開発でノーベル賞を受賞した中村氏は、小学校から高校まで大洲市ですごしました。
南隅櫓
1766(明和3)年に再建されたもので、大洲城では最古の建物です。
櫓からの眺め
現在は大洲高校のテニスコートになっていますが、以前は水田だったようです。
旧加藤家住宅主屋
大洲藩加藤家最後の藩主である加藤泰秋の嫡裔にあたり、名誉市民でもある故加藤泰通氏が、大正14年にその居住として建築した物件で、大名屋敷の名残である格調の高さが香る一方、西洋風のモダンさも兼ね備えた建物です。
昭和50年代には、正面玄関など建物の一部が、映画「男はつらいよ」の撮影でも使われたそうです。
南隅櫓と旧加藤家住宅主屋は、大洲城三の丸南隅櫓公園、通称、お殿様公園として整備されています。
大洲城三の丸南隅櫓公園
所在地: 大洲市大洲848-1
開園時間: 9:00~17:00
利用料金: 無料
天守のある城山公園に向けて歩いて行きます。
昔の名残が残る街並み
大洲市民会館
駐車場(有料)は観光にも利用できるのですが、この日は市民が集まって何か行事が行われていました。
櫓下御門(二の丸大手門)跡
下台所
食料庫として使われていました。
天守が見えてきました。
二の丸御殿跡
天守に近づいてきました。
暗がり門跡
天守に到る最後の門で、城内で最も大きな櫓門がありました。
本丸に着きました。
高欄櫓(こうらんやぐら)
大洲城の中で唯一2階に縁と高欄のある櫓で、城内が一望のもとに眺められます。
1860(万延元)年に再建されました。
天守
他の城と同じように大洲城も、維新後は城内のほとんどの建築物は破却されましたが、地元住民の活動によって本丸の天守・櫓は一部保存された。
しかし天守は老朽化と構造上の欠陥のために1888(明治21)年に解体されてしまいました。
現在の天守は伝統工法を用い、2004(平成16)年に復元されたものです。
工事中に一般公開されたことがあり、足場から工事の様子を見学しました。
「完成したら、また見に来たい。」とそのとき思っていましたが、十余年越しにようやく願いがかないました。
台所櫓
天守入り口になっています。
ここで、日本百名城スタンプをお願いしたところ、
シールもいただきました。
どこに貼ろうかな。
本丸北面は肱川に接する崖となっています。
そこをこんな感じで工事したようです。
ゴンドラの代わりに袋をつるすとはねえ・・・
いよいよ、天守に登ります。
(後半に続きます)