常日頃、気ままに行動させていただいているお礼に、今回は女房殿を慰労旅行にお連れいたしました。
女房殿は出雲大社へ行ったことがなく、松江城にも興味を示していたので、二泊三日の島根旅行を計画しました。
最初の目的地は、世界遺産でもある石見銀山です。
長距離なので時間に余裕を持って、自宅を朝4:30に出発しました。
デミオは順調に進み、11:00大田市到着。
石見銀山近くは飲食店が少ないので、市街地で昼食をとっておきます。
うどん処おおだ
所在地:島根県大田市長久町長久ロ267-1
営業時間: 11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
定休日: 土曜,日曜,祝日
本格的さぬきうどんのセルフ店です。
島根県で讃岐うどんって•••それさえ考えなければ、とても美味しいうどんでした。
前もって調べておいたのですが、他には全国チェーンの飲食店しか見つかりませんでした。
なお、この店に来るまで島根県大田市をずっと「おおたし」と読んでいました
予約しておいたツアーまで時間があったので、大森の町並みを見て歩きました。
明治初年には銀を取り尽くしてしまいましたが、他の鉱物を掘るために、まだまだ鉱山は現役であり麓の大森地区には活気がありました。
それがレトロな街並みとして残されています。
いも代官ミュージアム(石見銀山資料館)
所在地;島根県大田市大森町ハ51-1
開館時間;9:00〜17:00
休館日;火•水曜日,年末年始
「いも代官とは酷い」と家内は言っておりましたが、これは蔑称ではありません。
井戸平左衛門は飢饉に備え、さつまいもの栽培を奨励した名代官なのです。
資料館は代官所跡地にあります。
旧迩摩郡役所の建物を利用しています。
現在は石見銀山資料館として利用され、石見銀山の調査研究、 鉱山資料、奉行代官資料、町方資料を収集展示し、石見銀山の歴史を体感できる施設として一般公開されています。
石見銀山世界遺産センター
所在地: 島根県大田市大森町イ1597-3
開館時間: 8:30~18:00(有料展示室 9:00~17:00(最終受付))
※12月~2月は開館時間、有料展示室受付時間ともに30分短縮
休館日:毎月最終火曜日,年末年始
入館料: 大人310円,小人150円
世界遺産石見銀山遺跡の価値や魅力、全体像をわかりやすく紹介する施設です。
ここで、現地ツアーに参加しました。
大久保間歩(おおくぼまぶ)一般公開ツアー
2022年3月1日~11月30日の金・土・日・祝日・お盆期間(8月13・14・15日)
1日4回各回20名様限定(1日80名様限定)の人数制限完全予約制のツアーです。
といっても、私たちと同行されたのは、同じくらいの年齢の夫婦一組とこれまた同じくらいの歳の女性で、計5名のツアーでした。
持参できるものはスマホ・カメラくらいで、それ以外の荷物は石見銀山世界遺産センターに置いておきます。
1本ずつ杖を借りて、貸し切りバスに乗ってスタートです。
しばらく、山道を進んだ後、ガイドに続いて山の中に入ります。
本谷口番所跡
銀を隠して持ち出すのを見張っていました。
少し山道を進むと
金生坑
坑道は山中にくまなく掘り進められています。
それは前後左右だけでなく、上下にも掘られています。
金生坑は大久保間歩の下にあり、明治以降は鉱石を運ぶトロッコ道として使われていました。
大久保間歩までは、山道を約550m、高低差約90m登っていきます。
ところどころ立ち止まってガイドが説明してくれますし、足元も随分整備されているので、登りやすかったです。
(私は登りながら、「やっぱ山城は登りづらく作られているのだなぁ。」なんて思っていました。)
上がって行くにつれどんどん涼しくなっているのがわかりました。
おそらく、坑道から涼しい空気が流れてきていたからだと思います。
大久保間歩に入る前に、長袖を着て、長靴に履き替え、ヘルメットを着用します。
大久保間歩の入口
地熱に熱せられた銀は岩場の割れ目に流れ込むため、銀鉱石は薄く分布し、そこを手掘りで採掘していったそうです。
黒く見える部分には銀が含まれるそうですが、
現在、銀はほとんど採り尽くしてしまい、これ以上頑張っても採算が合わない程度しか残っていないそうです。
真下に掘られた穴
トロッコで運ぶために、金生坑につながる穴に鉱石を落とします。
福石場
入口から175mのところにある大きな空間です。
ここまで入ってくることができます。
ツアーは約2時間で充分楽しめましたが、石見銀山の坑道の一部を見ただけです。