デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



ブラームス(1833-97)は57歳のとき、もうやることはやったのでこれ以降作曲しない、と友人に書き送ったが、その翌年に優れたクラリネット奏者と出会ってから再び作曲を行なうようになった。
ブラームス最晩年の作品に「6つのピアノ小品」という作品がある。この曲を知ったのはロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』を読んでいたころだったが、夜に車のラジオからライブ中継で流れきたのがきっかけだった。『ジャン・クリストフ』のジャンは執拗といっていいほどブラームスを嫌っている。その勢いに流されて当時の私はブラームスを食わず嫌いになってしまいそうなほどだった(笑)。しかしラジオからの曲でそんな食わず嫌いなど覆ってしまった。
流れていた曲は「6つのピアノ小品」の第2曲_間奏曲イ長調(別ウィンドウが起動します)だった。普段、ラジオの司会者のいうことなど右から左だが、そのときはブラームスと6つの小品、インテルメッツォ、という言葉はメモせずにも覚えられた。
それからCDをいろいろ探してみたが、なかなか試聴の機会に恵まれず、いつしか探すのをやめてしまった。
しかし時間が経つとふと「ブラームス」という言葉に何故か反応し、急激になつかしさがこみあげてきた。で、ヴァレリー・アファナシエフ演奏の「ブラームス後期ピアノ作品集」を、ようやく入手した。アファナシエフの演奏は全体的にテンポが遅いといわれているそうだが、個人的には、これだ!と思う演奏だったのだ。勝手な思い込みだが、これぞブラームス最晩年の様子がイメージできるのではと思った。
それにしても、ヴァレリー・アファナシエフという人は奇才というか、多才やなぁ(笑)。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )