デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



秋山虔著『源氏物語の女性たち』(小学館)読了。

先日読み終えた『源氏物語の愛』にも現代の『源氏物語』研究の第一人者秋山氏の講演が収録されていたが、その秋山氏による『源氏物語』の解説本が『源氏物語の女性たち』である。
光源氏と関わる女性たちの身分や境遇についてより詳細に触れてあるので、とてもいい復習になると同時に現代的な感覚では当時の「恋愛」を捉えきれないことをまず前提にすべきといった(物語に接する上での)心構えみたいなものの訴えかけられたと思う。
また源氏物語のなかで詠まれる歌に出てくる風物や風情というものが、何を踏まえて創られているのかも書かれているので、それに関心をもつと『源氏物語』の世界にどっぷりはまるのは想像に難くない。
講演集『源氏物語の愛』と『源氏物語の女性たち』はしばらく手元から離せそうにない(笑)。

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