デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



先日、『チボー家の人々』を読んでいることに触れたが、図書館で『チボー家の人々』全13巻中の第8巻を借りようとしたら、なんと「貸出中」とのことだった。
傲岸不遜だし、私の度量の小さいことを自らさらすのを覚悟で書くが、正直、「嘘でしょ!?」という思いと、心の中で誰が借りて行ったんだ?という思いが混在した。
13冊もあるうち、第一巻が貸出中というのは分かる。しかし、よりによって私が今読み進めている第八巻が一冊だけ、それもピンポイントで他の誰かが借りて行ったと言う事実が腑に落ちず、司書さんに訊ねてしまった。「何かの間違いではないですか? 本棚に戻されていないだけなんじゃないですか?」と(笑)。
というのは、毎日図書館に通いつめているわけじゃないけれども、本棚に並んでいる全13巻は、私以外で借りている人がいる様子がなかったと個人的に思っていたのだ。20世紀文学作品の名作でノーベル賞にも輝いた作品であれど、今のこの御時勢に『チボー家の人々』という大長編の古典を読む人が私の住む区域で私のほかに誰がいるんだ?と正直思っていたともいえる。さらに言うなら、第一巻を誰かが借りているというのなら分かるものの、どうして作品の後半のいよいよこれからどうなるのだ?と次々にページを繰りたくなる巻の一冊だけ、くどいようだが、なぜこのタイミングで今私が読んでいる巻のみを借りていく人がいるのだ?と偶然にしてはかなり低い確率でしか起こらないようなことが起こった事実に面食らった次第だった。
上の問いを受けた司書さんは困る以外にできないのは当然のこと。そんなのいわれたって他の利用者が借りて行った以上どうしようもない、あなたは次の順番を予約する以外ありませんという他はないにもかかわらず、なんとなく私に同情してくれている表情を見せてくれた。
まぁこんなことがあったものの、市内の図書館には同じ本を所蔵しているところもあるからそこで借りれば済むことだ。運が向いたら今日か明日にでも手にできるだろう。



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